第27話

ゴオォォオォォーーーーーーーーーー




皆の想いと反し、火はどんどん増していく。




「ゲホッ……ゲホッ……」


リクは部屋で倒れていた。




煙を吸いすぎて、体が思うように動いてくれない。




「…ゲホッ……ゴホッ……ヒュー…ヒュー…」


ノドが詰まって、上手く声が出ない。




(どうしてよーーーーーーーーーー…)


目の前で苦しむリク……




何も出来ないミラ……






(私が人間になりたかったのはリクの為ーーーーーーーーーー…もう一度リクに……笑って欲しいから……でも人間にならないと……伝えられないーーーーーーーーーー…リクへの言葉も人間じゃないと……早く人間になりたい!!どうしたら…私はーーーーーーーーーー…)


どうすれば良いのか、ミラは分からなくなっていた。












バキンっーーーーーーーーーー…!!!



(……えっ)




熱で柱が折れて、リク達の真上に堕ちてくる。




「!!?」


リクは咄嗟にミラを抱え込み身を固めたーーーーーーーーーー…

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