第27話
ゴオォォオォォーーーーーーーーーー
皆の想いと反し、火はどんどん増していく。
「ゲホッ……ゲホッ……」
リクは部屋で倒れていた。
煙を吸いすぎて、体が思うように動いてくれない。
「…ゲホッ……ゴホッ……ヒュー…ヒュー…」
ノドが詰まって、上手く声が出ない。
(どうしてよーーーーーーーーーー…)
目の前で苦しむリク……
何も出来ないミラ……
(私が人間になりたかったのはリクの為ーーーーーーーーーー…もう一度リクに……笑って欲しいから……でも人間にならないと……伝えられないーーーーーーーーーー…リクへの言葉も人間じゃないと……早く人間になりたい!!どうしたら…私はーーーーーーーーーー…)
どうすれば良いのか、ミラは分からなくなっていた。
バキンっーーーーーーーーーー…!!!
(……えっ)
熱で柱が折れて、リク達の真上に堕ちてくる。
「!!?」
リクは咄嗟にミラを抱え込み身を固めたーーーーーーーーーー…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます