第9話

「あのさーーーーーーーーーー…」




「何?」




「どうしました?」


話の最中、ディノが切り出した。




「ミラはよ、あと一週間で人間になるだろ………」




「えぇ、そうよ」




「オイラとロウは人間になったら、したい事あるって話しただろ?」




ディノは人間になったら、女の子達と楽しく生活を送りたいーーーーーーーーーー…




ロウは困っている人の手助けをして、人の役に立てる事をしたい




二人はいつか、そう語っていたーーーーーーーーーー…






「……それで、ミラが人間になった時、ミラは何がしたいんだよ?」


ディノはミラに問う。




「何がしたいって……言われても……」


ミラは苦笑い。




「そうですねーーーーーーーーーー…自分も聞いてみたいです」


ロウはディノの意見に賛成しているみたいだ。




「えぇ~!?ロウまでそんな事言わないでよ!?」


いつもなら仲裁に入ったり、ミラの味方をするロウの意外すぎる言葉にミラだけでなく、ディノも驚きの表情を浮かべる。




「…何ですか二人とも?その反応はーーーーーーーーーー…」




「いや、お前にしては珍しいなって……」




「自分だってミラのやりたい事に興味ありますから」




「そっか、そっか」


ディノは何だか嬉しそうに言う。




「………って言うワケで、ミラ教えろよ」




「お願いします」


ディノは未だしも、いつもフォロー役のロウにまで言われると、流石のミラも話さざる得なくなる。






「分かったわーーーーーーーー…」

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