第6話

ココは午前の公演を終えた人形が置かれている部屋




「どうだ……?」




「ん~誰もいないみたい」




所々から聞こえる声………




「それじゃーーーーーーー…!!」




この一声に三体の人形は動き出す。




「やっぱり、私はリクに操って貰いたいわ!?ディノもロウもそう思わない?」


女の子の人形はスカートを手で払いながら不満を漏らす。




「ったく、ミラはリクみたいなガキのドコが良いってんだよ?」


ガンマンの人形は体を鳴らす。




「ディノ、少しばかり口が過ぎますよ」


中国服の人形は釘をさす。




ミラ・ディノ・ロウの三体は当たり前の様に話し続ける。




「そう言えば、リクがミラの事を操らなくなって何年でしたっけ?」


ロウは身なりを整えながら言う。




「……7……8年くらいかしら(笑)」


ミラは特に気にする様子もなく言う。




「ーーーーーーーーーー…人形達の奇跡、アレは夢物語ではなく真実ですから」




「オイラとロウはあと…半年!?」




「そうですね」




「そんでもって、ミラは一週間で晴れて人間になれるってワケだな」




「そうなのーーーーーーーーーー…あと一週間で私は人間になれるわ!リクの為に!」




「くぅー、何であんなガキなんだよ」


喜ぶミラにディノはイライラを募らせ、嫉妬の炎を燃やす。

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