第12話

僕は屋上のベンチに座って考えていた。






僕がいなかったら母はソフトボールを辞めないで済んだ




僕がいなかったら母は自分の事だけしてれば良かった




僕がいなかったら母は倒れなかった








カタカタカターーーーーーーー…


僕は急に寒気を感じ、体が震え始めた。


学校にいた時は足だけが震えていたハズなのに今は全身が震えている。


止まれと思えば思うほどに体の震えは酷くなる。










ーーーーーーーー…僕がお母さんを殺した










ーーーーーーーーーーーーーーーーパンッ…


僕の中で何かが弾けた気がした。




「ーーーーーーーー…」


力無くベンチに座っていると鞄の中のあるモノが目に入った。













ドックンーーーーーーーー…






ドックン…ドックンーーーーーーーー…






ーーーーーーーー…






ーーーーーーーーーーーーーーーー……












ーーーーーーーーーーーードックン…!!

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