第2話

窓から見える空は雲一つ無いキレイな空だ。


多少は暖かくなってきたけど、口から漏れる息はマダ白い。




ーーーーーーーーーーーーーーー…カチッ




ソファーに腰を下ろし、男性はタバコに火を付ける。




ーーーーーーーーでも…


どれだけ待っても睡魔がこない。


(……眠れない、明日は大事な日なのにーーーーーーーー)


どうしても寝られない自分に苛立ちを感じながら、男性はソファーから立ち上がった。


口にくわえていたタバコを灰皿に押しつけ火を消す。


そのまま冷蔵庫の水を取り出してノドを潤すと、もう一度外を眺めた。




今はもう真夜中ーーーーーーーー…




それなのに男性ーーーーーーーー…




靖春(ヤスハル)は着ていた寝間着を脱ぎ捨てると、軽く着替えて出掛ける支度を始めた。






近所の迷惑にならないように細心の注意を払い、自宅のマンションから出ていった。

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