幕間・マリア・シュリルの日記


「ニャーン!お帰り。ご主人様‥‥今日は随分と遅かったね」


「ただいま戻りました。ルナ、帰りが遅くなってしまってごめんなさい」


「別に良いよ。どうせリク達と遊んでたんでしょう?それに夜はご近所のウル婆からご馳走を食べさせてもらったからね。ゲフッ!」


「またお婆様の所に行ったの?じゃあ、また御礼のご挨拶に行かなくちゃ駄目ね」


「そうそう。それでまた、美味しお菓子を食べさてもらおうよ。ご主人様。ゲフッ!」


「‥‥‥相変わらず。美味し物には目がないわね。ルナは」


「ニャーン!それがボクの日々の楽しみの一つだからね」


このお喋りをする猫は、妖精猫(フェアリーキャット)のルナ。私と共に暮らす。家族の猫。

あぁ、それよりも今日、過ごした日々を早く〖手記〗して綴らなくちゃ。


◇◇◇◇◇


今日は色々な事がありました。


早朝、早起きの私は〖エクシルス通り公園〗を一人で散歩しながら、気持ちを整え。朝食は《ユリナの花》の潤滑油(エール)を口から摂取しました。


その後は職場である政庁へと向かい。〖記録院〗でリク先生が来るのを待っていました。


そして、今日の仕事終わり後は、私を実律型人形(マギ・オートマター)から人間へと戻せるかもしれない下の世界の〖治癒師〗が作った〖ユグドラの万能薬〗を調べる為に、〖魔具(ミーティア)・カンデラ〗店へと聞き込みに行きました。


店の亭主であるラテおじ様に〖ユグドラの万能薬〗についてお尋ねすると



〖帰還者・幻神鳥(ハーピィー)〗についてのお話を聞くことができました。


話しを聞き終えた後は、親友のアイナさんとリク先生と共に〖メイヤの洋服店〗で新しい洋服を買い。


ロロギアさんが空から現れて、一緒に〖空の飛行艇亭(リリクのレストラン)〗に向かいました。そのお店は元学友のレインさんが副料理長を務めるお店で、私達は最上階にある展望テラスで食事会を開き、楽しい時間を過ごしました。


そこでリク先生と少し良い雰囲気になって‥‥‥それ以上はまだ書けませんね。こうご期待下さい。



‥‥‥そして、〖空の飛行艇亭(リリクのレストラン)〗の食事会解散後にリク先生に言われた事があります‥‥それは‥‥



『今度の休み。〖ユグドラの万能薬〗の捜索に出掛けましょう。マリアさん‥‥‥〖クリス商会〗が主催する魔機具(ニア・ミーティア)オークションに参加します』


とリク先生は仰っていました。



《ユグドラの万能薬》捜索編開幕。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る