夢幻戦記 骸帝聖戦（デモンカイゼル・クルセイド）

０１：基本設定

1. 基本的世界観

1.1 .夢幻世界（ジュエルトラビリア）

　物語の舞台の名は「夢幻世界（ジュエルトラビリア）」。この世界は天空人（ソレスタル）によって約千年前に創造された世界である。

　幻空と言われるに混沌（ケイオス）に浮かぶ巨大な大陸で構成され、大陸の表面積は「或る惑星」の約5倍に相当する。ただし、「或る惑星」と同様の地平線が存在し、物理法則では有り得ない特異な空間特性となっている。

　１年は３６５日、１日は２４時間である。

　この世界には、1つの太陽と3つの月（「碧い月」「赤い月」「黒い月」）および「或る惑星」より密度の高い星々が存在する。観測の結果、大陸を中心に太陽や星々が公転する「天動説」の世界である。

　大陸は（Ⅰ）から（Ⅴ）まで存在するとされているが、現時点で活発な交流が見られるのは（Ⅰ）、（Ⅱ）、（Ⅲ）の大陸である。これらの大陸は、多数の「夢幻回廊」によって結ばれている。

2. 魂（アルマ）と気（オーラ）

2.1. 魂（アルマ）

　魂（アルマ）とは、すべての生命体に宿り「命の根源」と言われている。魂一つで一つの個体。単細胞生物では細胞一個ごとに魂が存在し、多細胞生物では一つの身体に一つの魂が存在する。ただし、一つの身体に複数の魂が宿る例外も確認されている。

　生命体が死を迎えると、魂は「常世（とこよ）」（死後の世界）へと還る。そして、一定の時を経て再び「現世（うつしよ）」（現実世界）で生命として生まれ変わる。すなわち魂は輪廻転生を繰り返す。

　魂には「魂色（こんしょく）」と呼ばれる属性が付随し、それが気（オーラ）の特性や外見（色彩など）に影響を与える。

2.2. 気（オーラ）

　気（オーラ）は、魂（アルマ）から発生する生命の根源的エネルギーであり、生命維持のみならず、夢幻世界全体を支える力でもある。このエネルギーは魂に存在するとされる「門（ゲート）」を起点に発生し、全身を巡っている。また、気（オーラ）は異世界と繋がっているとされ、門を通じて無限のエネルギーを生みだすことが出来ると言われている。

　威気（いぶき）は、鍛錬により気（オーラ）を生命維持以上、生命の限界値を超えたの高出力で放出する状態を指す。「パワーオーラ」とも呼ばれ、夢幻世界における主要な技能（スキル）の根幹を成す。

　威気（いぶき）のを変化させた気（オーラ）には、「闘気（バトル・オーラ）」や「聖気（ホーリー・オーラ）」などが確認されている。

3. 虚空域（エーテル）　幻子（メダジオン）　煌原子（ブレイズアトム）

3.1. 虚空域（エーテル）

　虚空域（エーテル）とは夢幻世界に遍く存在するとされる「場」であり、現在のところ存在の証明には至っていない。唯一気（オーラ）と反応する。

3.2. 幻子（メダジオン）

　虚空域（エーテル）が気（オーラ）と反応することで発生するエネルギーまたは物質の事を指す。幻子（メダジオン）は気（オーラ）によって継続的にエネルギーを供給される限り、夢幻世界内で存在し続ける。一方、供給が途絶えると虚空域（エーテル）へと戻り、消滅する。

　気（オーラ）は物質化が可能であるため夢幻世界では気（オーラ）を視認し、物理的な影響力を持つ。

3.3.煌原子（ブレイズアトム）

　幻子（メダジオン）が何らかの理由で魂（アルマ）を宿すことで、気（オーラ）供給がなくとも存在を維持が出来るようになった物質の総称。「ミスリル銀」や「アダマンタイト」等、特別な武器や防具の素材として使用される。

4. 超越者（ブレーザー）

　超越者（ブレーザー）とは、常人をはるかに超える威気（いぶき）を発生させる能力を持つ生命体を指す（人間以外も含む）。その力は天空人（ソレスタル）によって授けられ、人智を超える強大な敵（神々、邪神、竜など）と対峙する能力を持つ。

　数は稀少であり、千人に一人または万人に一人とされる。生まれつきの能力者もいれば、ある日突然目覚める者も存在する。超越者（ブレーザー）は貴族階級とされ、最低で騎士（ナイト）相当の地位が保障される。

5. 冒険者（たびびと）

　冒険者（たびびと）とは夢幻世界で最も重要な職業・身分の一つである。「冒険者協会」に登録し、冒険者証を受け取ることで誰でもその職に就ける。

　冒険者は「超越者（ブレーザー）」への道を切り開く職業として、多くの人々が目指している。

6. コール（COAL）

　コール（COAL）とは夢幻世界における主要エネルギー源。一般的には品質の低い「法術結晶（煌原子（ブレイズアトム）の一種）」を指す。

　太陽エネルギーを吸収して光源や熱源として利用され、リサイクル可能な特性を持つ。約百年前に大規模な鉱脈が発見されたことにより、エネルギー・産業革命が起こり、世界はスチームパンク的な文明「大躍進時代」を迎えることとなった。