詩人系高校生の冬休み。

翡翠食べたい

1話目 常識なんて知らん!

-春-


それでは、、次、!

えーっと、風楽 世知 (ふうら よち) 君!

軽く自己紹介をお願いします。


僕の名前は風楽 世知です。月波(つきなみ)高校から来ました。僕の特技は詩を書くことです!将来は詩人として、!世界を旅したいと思っています!!


僕は堂々とした声で、クラスに声が響くよう自己紹介をした、、はず、、、なんだけど、、


しーーーん


皆んなは何故か、何言ってんだコイツみたいな顔で僕の顔を見ている。先生も唖然とした顔でこちらを見つめていた。


ありゃ、、自己紹介、失敗かな、、


と、思っていた時、すかさず女の子が声を上げた


女の子:えーっと、君って、好きな動物なんなのー?


クラスのみんなもそれを"カバー"するかのようにあ、確かに、気になるーっと声をあげた


風楽:僕の好きな動物は、わんちゃんです!


、、、、

あっ、へぇーー っとまたクラスの皆んなは微妙な反応をする。


えーっと、"わんちゃん"のどんな犬種がすきなの?


風楽:んー、、柴犬です!


女の子:あー、!柴犬!私も好きー!可愛いよね!


風楽:はい!可愛いです!


先生:じゃ、、じゃあそろそろ次の子、、

隣の、、


-冬休み-


初めての高校生活の自己紹介はこんな感じで、失敗、、?とも言える感じになり、クラスでは、詩人系天然男子としてよく、天然君と言われるようになった。

僕自身、中学の時も天然のあだ名が付き、クラスでも馴染めていたのでよかったのだが

普通に常識知らず、と言われ喧嘩にまで発展し、天然にはあまりいい思い出はないのだ。


まぁそんなこんなで冬休みまで来てしまった訳だが、僕はこの冬休みを思う存分、有効活用するため詩人になる為の修行を積もうと思う。

まぁ、本来なら夏休みという長期休みに詩人としての修行を積むため旅に出て行くはずだったのだが、

僕は補講という制度を知らず、適当にテストを受けたせいで夏休みは補講だらけで全く旅に出られなかったのだ。


-冬休み1日目-


さぁ、何はともあれ、まずは旅に出よう!!


僕は母に旅に出てくる!と言ってお金とスマホだけを持って、早速家を出た。


流石にこの時期、ものすごく寒い。しかも、時刻は午後7時!

だが、詩人はここでは屈しない!これから2週間は家には戻らないのだ!


僕は早速行ったところの無い場所へ行くため

海を目指そうと思った。僕のいる県は海に接しており、そっちへ行けば、、えっーと、大西洋、、だっけ、とか、とりあえず海に行けるはずなんだ!


そう言って僕はスマホで海までの道にピンを刺しゆっくり歩いて向かった。


2時間が経った頃、電話が鳴った。母からだ


母:あんたいつまで外いんの!?早く帰ってきなさい!身体冷えるわよ!


風楽:いつまでって、そりゃあ2週間後だよ!

僕、旅に出るって言っただろ?、詩人になるために修行すんの!!


そう言って僕は電話を切った。


再び電話がなる


風楽:もう?なに!


母:あんたって一体どこまでアホなの?

この真冬に外に出てたら、死ぬわよ!?

早くいいから帰ってきなさい!


風楽:だ、か、ら!詩人はこんな寒さには屈しないんだよ!!もう、電話かけてこないでね、今、いい詩が創れそうなんだから!


そうやって再び電話を切り、母から電話がかかってこない設定にした。


風楽:よーし!いい詩をおもいつたぞー!


僕は早速、コンビニでペンと紙そして、テープを買って詩を書き出す。


冬の日のこの身体の震えは、身体が冷えた事の反応では無い、冬という季節が僕の心を躍らせたんだ。


風楽:ふふふ、いい詩が出来たぜ


そう言って僕は、電柱へ書いた詩を貼った。


僕は旅に疲れたため、今日は寝ることにした、だが、寝袋も無いため、困った僕は、昔猫が車の下で寝ているのを思い出し、車の下で寝ることにした。


-1日目終わり-


to be continue







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