第16話 真実の姿
前を走るガヴィの
早く止血をしなければならない。
しかしガヴィの歩みは止まらず、
(ガヴィ……ガヴィ! 止まって!
……手当てしないと死んじゃうよ!!)
イルが語りかけてもガヴィには通じない。
自分の
しかしガヴィの
前方を見ると、
ガヴィは周りを確認すると素早くその小屋に身を
(――くそ……っ! ……しくったぜ!)
小屋に入るとガヴィはイルも入れ、戸を閉めた。
小屋は
ガヴィは切られた部分の服をやぶき、すぐさま
ガタガタと
こういう小屋には、
しかし
ガヴィは舌打ちすると持っていた小刀を
「ちっ……!! ぅ……ぐっ!」
(ガヴィ?!)
開いた
オロオロしているイルを
そのままドカリと座り込む。
(――
走ったせいで
だが、あそこにいても切られて終わりだ。
「……おい!」
ガヴィはイルを
「い、……いいか。
……
……でも、お前はまだ動けるな?」
ガヴィは
「ゼファーにこれを
ガヴィの物入れもイルの体に
ガヴィを置いていく。それはすなわちガヴィとの永遠の別れを意味している。
「――はやく、いけっ!」
肩で息をしながら急かすガヴィに、イルの身体がビクッと
その時――
「!」
ザクッ……ザクッと人の足音が近づいてくる。
もしかしてフォルクス
この小屋には
足音は
(このままじゃ、見つかっちゃう――!)
ガヴィは
ハタと、イルはこの
(でも、でも――!!)
父との約束より、大事なもの。
イルは、ガヴィの青白い顔を見て覚悟を決めた。
「……いいか、
イルはガヴィが支えにしている
そして、
「……は……。お、おま……」
目の前で起こった光景に、ガヴィは息の苦しさも
────────────────────────────────
☆ここまで読んで下さって有り難うございます! ♡や感想等、お聞かせ願えると大変喜びます!☆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます