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泡銭（あぶくぜに）半分（はんぶん）こにして隠（かく）す笑（え）み

三分後（さんぷんご）には　ぶん捕（ど）る算段（さんだん）

虻蜂（あぶはち）共（とも）に撃（う）ち抜（ぬ）く死（し）の散弾（さんだん）

三分後（さんぷんご）半分（はんぶん）こにされた笑（え）み

危（あぶ）な気（げ）なく立（た）ち去（さ）る無頼漢（ぶらいかん）

.0012

秘匿性（ひとくせい）の低（ひく）いくちばしが

ヒントも答（こた）えも　口走（くちばし）る

秘（ひ）し隠（かく）す詩（し）の意味合（いみあ）いが

瀕死（ひんし）の脳（のう）に伸（の）された愛（あい）が

等（ひと）しく血走（ちばし）り舌（した）ごと捩（ねじ）る

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美（うつく）しいあなたに肖（あやか）りたい

埋（うず）めた詩歌（しか）で　狂（ふ）れた音（おと）

美（うつく）しいあなたに謝（あやま）りたい

薄汚（うすぎたな）い詩（し）で　触（ふ）れたこと

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静寂（せいじゃく）の空（そら）で幽（かす）かに見（み）えた

恋々（れんれん）　延々（えんえん）　焦（こ）がれ続（つづ）けた

整合性（せいごうせい）をせがむ秒針（びょうしん）へ気負（きお）う

煉獄製（れんごくせい）の苦節（くせつ）に舞（ま）い込（こ）む完全葉（かんぜんよう）

清廉（せいれん）な声（こえ）に相応（ふさ）う詩（し）へ結（ゆ）わえよう

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狼戻（ろうれい）を憂（うれ）いた玲瓏（れいろう）な詩（し）は

ローレライの歌（うた）を結（ゆ）わえ

牢獄（ろうごく）の猫（ねこ）が誂（あつら）う諧和（かいわ）奇話（きわ）

繚乱（りょうらん）たる常磐（ときわ）も確（しか）と銜（くわ）え

狼虎（ろうこ）へと祈（いの）る流麗（りゅうれい）な悲話（ひわ）