ヴァルガンテスの牢獄

とろり。

第1話 ヴァルガンテスの牢獄


 西の都を離れて遥か東。そこには罪人を収監する巨大な牢獄がある。ヴァルガンテスの牢獄には主に都の裁判で有罪とされた者、また、有罪とみなされた者などが集められる。罪の軽い者から重い者までさまざまである。今日も見張り役のテスはそれらの罪人を監視する。他の見張り役に比べて痩せているテスだが運動神経は良い。その点、ヴァルガンテス牢獄の見張り役に買われた。


 ヴァルガンテスの牢獄では第一級から第十級までの犯罪者を監視するが、テスは原則第十級犯罪者を監視する。第十級犯罪者は都の比較的軽度な罪人、例えば盗みや損壊などの者である。彼らの社会復帰を支援するように上司からは命を受けている。


 さて、今日は内乱首謀の第一級犯罪者バンザムを収監するためヴァルガンテス牢獄の見張り役たちはピリピリとしているようだ。第一級犯罪者は地下十階に収監しなければならず、その距離が長く他の囚人の前を通って行くため何が起きてもいいように厳重に警備をしている。昔、ヴァルガンテス牢獄では第一級犯罪者を超える特級の重犯罪者ブロンズが収監されていた地下十一階が襲撃された。正確には地下牢獄の爆撃である。計画的犯行にヴァルガンテスのメンツは丸つぶれとなった。以後、重犯罪者の収監の際には厳戒態勢となっている。


 上司のウェルは筋肉隆々の大男ではあるが心優しい性格。部下のテスを可愛がり、行き届いた指導でテスまた他の部下からも信頼が厚い。

 ウェルはテスを含む部下たちに正門周辺の警備命令を発した。テスは準備をすると、ヴァルガンテス牢獄正門前の警備に取りかかるのであった。


 警報。

 第一級犯罪者バンザムの到着である。




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最後まで読んでくださってありがとうございました!

プロットがないのでエタるかもしれません(^-^;

よろしくお願いしますっ!

m(_ _)m



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