ー最強MMA選手ー〜異世界の頂点へ立つ〜

山本パラパッテイキー

第1話最強になりたかった男。

俺の名前は海城真(かいじょうまこと)21歳。

俺は子供の頃から武に憧れを抱いていた。そんな俺は中学でmmaー総合格闘技にであった。


(司会者「うぉおおー!ko−−−!さすが海城真ー!」

うぉぉおーー!!!会場は熱狂の嵐。


やっとだ…やっとここまで来た!俺はついにフライト級王者になったぞ。

(司会者「いやー、さすがですね?21歳という若さで…まさに最強ですよ!」

(俺「いやぁw俺なんか全然すよw俺はもっと強い人たちとやりたいんで!そして完全な最強に!」

(司会者「完全な最強ですか…!これからもっと世界の強者たちとやり合うのですね?」

(俺「はい!」



試合終わりいろいろなインタビューを受けたせいで疲れてしまったな…。早く家に帰って寝たい…。

(俺「…ん?」

(マイティ「あ…真海城じゃねーかぁ」

コイツは…マイティ…俺と今回の試合で戦い勝った相手…。

(俺「マイティ!今日はありがとな!いい試合だったよ」

(マイティ「…まぁお前は勝ったからな?」


ドッ。

(俺「…あ…ん、」

なんだ。何かが俺の胸の下らへんに…圧迫される感じが…。

(マイティ「…お前が悪いんだぞ」



あー…目が…瞼が徐々に下がっていく。目を開けれない。なにかを考えることも少しづつ…。

これは…死んだかな…。多分刺されたんだなぁ。

まじかぁ…ここで終わりかぁ。俺はまだまだだったのに。

でも死後の世界とかは結構気になるけどな。

あれ?…目を上げれるようになった…?。もしかして助かったのかも!


(俺「…あっ!空だぁ!」

目を開けると青空が広がっていた。死んだと思っていたから思わずばかみたいなことを言ってしまった。

(俺「ぅぅ…あれ、俺が刺されたときって夜だったよな」

もしかして刺されて意識を失ってたからか?時間が経って朝になった…。

いや…ていうかここどこだ?!俺がいるところは草原?!日本とは思えないほど綺麗な場所にいる。

(俺「あっ!街か?!」

見渡す限り草原…というわけではない。5キロほど先だろうか?たくさんの家が見える…だけど日本ぽくないな。やっぱりここは日本じゃない?。

まぁまずはあの街へ行くか。

(俺「…あっれ?そういえばどこも痛くもないな。」

ナイフか何かで刺されたと思っていたが…。なんなら傷口もない。

どういうことだ?

タッタッタッ。

歩くこと40分。ついに街らしき所についたぞ。

でも…やっぱり日本じゃないな。中世ヨーロッパみたいな?そういう感じだ。

(俺「人が…結構いるな。」

人で賑わっているが…その人たちも日本人ぽくない。確実にここは海外だな…。


(おじさん「おーい!アンタ!まだタイプ決まってない人だろぉ?」

(俺「へ?」

変なおじさんが話しかけてきたぞ…?でもこの人日本人じゃないのに日本語だな。

(俺「あのー…タイプ?ってなんですかね?それにここはどこの国でしょうか?」

(おじさん「ほ?なんだアンタ。記憶でもなくしたか?ここはバラー国じゃぞ?。それにタイプも知らんのか」

バラー国…聞いたことないぞ???


そして俺が何も知らないというとおじさんは俺にここのことを教えてくれた。


ここはまず俺の知っている地球ではないようだ。つまり俺はどこかへ転生してしまったと。異世界転生ていうやつなのかな。

そしてこの世界には30国の国があり、バラー国はその中では相当小さい国らしい。


…その次におじさんはタイプについて教えてくれた。この世界には3つのタイプがあり、「武」「剣」「魔」がある。魔っていうのは魔法のことだと。そしてそれぞれにスキルがあるがそれは人によって違うそう。魔法タイプは魔導書と杖がいると。

そしておじさんは最後に、この3つのタイプの中では「武」が一番弱いと。この世界には魔物がいるそうでソイツら相手には武は相性が悪い。それに武のスキルは遠距離スキルがないため対人でも弱いらしい。


(おじさん「というこじゃ。それでアンタはタイプ決まってないんだろう?」

(俺「あー…多分そうですね。でもなんでそれが分かったんですか?」

(おじさん「まぁ知らないか。タイプが決まってない人はな?目の色が茶色のままなんじゃ。タイプが決まると瞳の色が茶色から赤、青、紫のどれかに変わる。あー、赤が武。青が剣。紫色が魔な?」


へぇー…すごい世界だな。じゃあここの世界の人達はみんな最初は茶色の瞳なのか。

(俺「そうなんですね…あっ…おじさんは瞳が青ですね?」

(おじさん「そうそう!わしは剣術タイプじゃからのー。まぁ下級戦士じゃが。」

(俺「下級戦士…?」

(おじさん「あー、下級戦士ってのは一番下の弱い戦士のことじゃ。中級と上級が他にある。戦士はみーんな生まれてから戦士になれる。まぁ戦士から違う仕事をするやつも多いが。わしもそう。戦士は稼げるが、大変だからなぁ。才能があれば違ったろうが。最初はみんな下級戦士だ。アンタもそう、そして強くなるのに連れて中級やら上級やらになる」

うーん。わからん。どういう判定で下級から中級になるんだ?魔物とかたくさん倒したらかな?


(おじさん「説明めんどいからアンタのタイプを判明させるぞ」

(俺「え、おじさんはそれが分かる人なんでねー?」

(おじさん「まーな。ほれいくぞー腕をだせ!肩までな」

言われた通り俺はおじさんに腕を見せる。

そしておじさんは俺の腕を触り、力強く押す。

すると…

ピィィィイン。

俺の上腕あたりが光りだしたぞ?!

(俺「んっ…イッタ…?」

痛みが…チクチクする感じの小さい痛みだけど。

(おじさん「ほれ!こうやって腕に烙印みたいなもんがでるんじゃ!そこにタイプが…あ…アンタ武じゃな。」


俺の上腕部に武という文字が浮かんでいる…。それにそのしたに下?という文字も…。これは下級戦士を意味してるのか?。

(おじさん「まードンマイ。戦士をやってくのは無理だろうが他にやる仕事はたくさんあるさ」

うぅ…そんなに武は弱いのか?…。


(おじさん「武だと少しバカにされたりするだろうがそんなの気にすんなよ〜。…ってアンタ、瞳の色変わってないね?まーた希少種かいな。」

(俺「希少種?」

(おじさん「お〜ん。ほんのわずかじゃが瞳の色が変わらん奴がおるんじゃよ。まぁ別になんか特別な力がぁ!とかはないらしいがの」


(俺「…そうなんですね…。それより…武は上級戦士になれますか?」

(おじさん「ほえ?うーん。でも武で上級戦士のやつなんて聞いたことないのぉ。厳しいんじゃないか?」


ほほぉ。おもしろい!俺は元の世界では完全な最強になれなかった。いいぜ。この武が弱いとされる世界で最強になれば…。


(俺「おじさん!俺はこの世界で最強になりますよ!!!」

(おじさん「ほぇ?何言ってるんじゃ?」


よし。この異世界で武の強さを、俺の強さを知らしめてやるぜ!!!





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