20XX年 12月2日 タイトル『警戒』

 堅い地面の上で目を覚ました。

 わたしはSGを探しに旅立つ。

「ヒルデ。ここは?」

「前にSGが出現した場所です。警戒を厳に」

「分かったわ。ビッド飛ばします」

 スカートビッドを飛ばす。

 ヒルデもツイテールビッドを放つ。

 解放された視神経系が縦横無尽に周囲を見張る。

「いた。SG05型二十六機!」

「ビッド、行け!」

 ヒルデの警戒網に引っかかったSGに向けてスカートビッドを向かわせる。

 精神感覚を伴うビッドはすぐさまに攻撃を開始する。

 SGは陰の者である。

 そのぬめりのある光沢が嫌悪感を抱かせる。

「人類の敵めー!」

 わたしは叫びながらスナイパーライフルを撃ち放つ。

 SGの堅い皮膚を突き破り、霧散させていく。

 黒ずんだ大地に溶け込むように消えていく。

「逃がすものか、ヒルデ!」

「了解。ツインビッド、展開」

 ヒルデのツインテールから分離したビッドは解放型のビーム発射装置へと変わる。

 高熱のビームなら皮膚の硬さに関係なくダメージを与えられる。

 わたしとヒルデでSGを殲滅していく。

 一匹でも残せば繁殖し、人類を滅ぼしかねない。

 人類を守るのがわたしの仕事だ。

 この誇りを胸に抱き、今も戦場にいる。

 立ち向かわねばならないのだ。

 戦わねば守れないと言われれば、わたしは戦う。


 こうして今日も戦うのだった。



※※※

すみません。更新ボタン押すの忘れていました。

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