異常現象

@sinasa

第1話:過去

14歳の夏、見上げなくても分かる晴天。私はずっと待っていた手紙をようやくもらったことになった。


「おねえちゃん!それ、なに?」


この子は私の妹のしずく。11歳の可愛い妹です。


「これは手紙。お姉ちゃんはこれをずっと待ってたよ?」

「なんでそんなに待ってた?」


そうです。私がこの手紙をずっと待ってた理由はなんと!軍隊からの合格手紙だから!軍隊の合格最小年齢は14歳で、私は最低年齢にぴったりってこと。そして私は体力と技術テストで満点でした。魔力テストでは低いでしたが...まぁ、とにかく合格ですからスコアなんてどうでもいいです!


「軍隊?おねえちゃん、軍人なの?」

「そうだよ、しずく。お姉ちゃんはこれから軍人だよ、そしてこれがお姉ちゃんの軍服!かっこいいでしょ?」

「かっこいい!私も軍人になりたい!」

「そうだね、お姉ちゃんがなってるからきっとしずくもできるよ」


まぁ、しずくはまだ子供だし、すぐ忘れるどしょ。軍人は家族軍人は家族の中では一人でも生活費は稼ぐでしょ-


ガチャン!


「ただいまー」

「おかえり!お母さん、お父さん。これ見て!私、合格した!」

「今日来たのか、手紙。おめでとう、みつき。でも、ほんとに大丈夫か?」

「だから大丈夫だって。私がやりたいからやってるって言ったでしょ?」

「いったでしょ?あなた。みつきは強い子だからあまり心配しないように。」

「そうだね。ありがとう。そしてごめん。お父さんが無能力で」

「大丈夫。この話はもうやめましょ?」


お父さんは心配しすぎです。

とにかく、もうすぐ出発ですので、家族としばるくさよならですね。

少しは寂しいかもしりませんが、でも一人で進まないといけませんね?私は今から軍人ですから!泣きません!軍人...ですから..


「それでは、行ってきます!お母さん、お父さん。そして、しずく。」

「いってらっしゃい、みつき。」

「いってらっしゃい、おねえちゃん!」


ガチャン!


この扉を閉めるのを後ろに、私たち家族の人生は幸せなはず...だったのに..



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