我、最強!誘惑に弱し。

@nearnow

第1話 我

我思う、時が長すぎる。


森の奥地にだらけて横たわる存在が

ポツリと独り言を言う。

それに対してなにかある訳でもなく、適当に食っては寝るだけの生活をだいたい1600年ほど続けた。

我の寿命は分からぬ。

同族にあったこともなく、両親の顔も知らぬ。気づいたら森にいた。

住処となる我が家はただの浅めの洞窟。

時が長すぎて思い出せないが、適当に掘った気がする。

(快適ではない)


「ふぁー……」

(なんか取るか)


洞窟から出て適当に歩き始める

遠めに行かないと動物や魔物がいなくなってしまっている。

住処の周辺およそ半径3kmは若い時に暴飲暴食したため食べるものが皆無なのだ。


3kmだろうが100kmだろうが我にとっては大差ない。


ダルそうに走ってると

(走ってるつもりはない)

「パシュッ」

泡が弾けるような音がしてきた。


「うん?なんの音だ?」

急ブレーキすると前方の木々が暴風で折れ倒れる。


普段は気にしないし、どうせ虫とか食っても美味しくない奴らの音だろと無視するのだが長く生きすぎた結果なのか興味を持った。


この森に我を害する物など存在しないという自信から適当に歩く。

すると遠目にそこそこ脂がのってそうな角3本と牙2本生えてる猪型の魔物と二足歩行で棒を持ってる集団が争ってる。


集団の方は美味しくなさそうだなとか思いながら歩みは止めない。


しばらくすると

(40kmくらいの距離を進む)

猪が泡を吹いて倒れる……

我は焦った。

気絶されると肉が硬くなる……

別の獲物を探そうかと気絶した猪を見たまま考えていると


「「なんだあれ!!!」」

「「やばい!これは無理だ!死ぬ」」

「「「€%°=*〆$☆%!」」」


3匹の集団が大声でうるさい


「「逃げれるか!?」」

「「合図したら各自、重い荷物は置いて散るぞ!!」」

「コクコクコクコク(首をふりまくる)」


まだうるさい

我が3匹に

「今、考えてるんだからうるさくするな…」


3人組の目が飛び出て落ちてしまうくらいの形相だ。

「しゃべった」

「えっ!?えっ?もう死んだ?」

1匹は気絶した。


我は考えていたが、獲物探すのめんどいなーっていう結論に至った。

「そこの3匹よ、この肉半分くれ」


「え?えっ!?どうぞ!!」

「また、しゃべった!!」

「………………………」


感謝すると言い、縦か横どちらにするか迷ったが縦に半分すれば問題ないと思い、倒れてる猪にむかい爪を地面と水平に素早く動かす。

獲物の背後の木まで切ってしまった…


あたり一面、猪型の動物の血が流れ出て悲惨な状況になる。


「これでいいか?」

3人組は動けなくなってしまっていた。

「おい!これでいいかと聞いている。」


おそらくリーダーのやつが

「はいっ!!」と、また大声。


「声が大きすぎる。そういう動物なのか?」

「いえっ!! あっ すみません」


うるさい奴らだと思いながら

縦に切った獲物にかじりつく。


3匹(笑)side

通称、神域の森に挑み続けて2年も経ってしまった冒険者。

俺のパーティは自身を除くA級の魔法使いナディアと非常にデカイハンマーを盾がわりにも使うユニークなタジキがいる。

現在、森に来てる理由としては

難病に効くとされる神葉エリュクシルを探しに来たのだ。

依頼ではなく、もう1人A級で斥候を任せてるアリュールが謎の奇病に罹ってるのだ。

手足が冷たくなり、全く動かない状態で常に魔石にて暖かくしてる状態だ。

冷たいままだと、冷えた血液が心臓や脳に行き死んでしまう。

魔石自体は魔物から取れるし、さほど高くはないが常に使用するため金額はかなりいく。

実力者パーティであれば問題はない。


ちなみに俺自身カイルは魔剣を使い最近S級にあがり

A級3人を含めたパーティで名を風の足跡という。(ダサいとか言わないでby作者)

パーティもS級となった。

そもそもS級が非常に少なく、パーティに1人でもいればパーティごとS級となる。

過去に国を救ったとかでSS級になったやつもいたらしいが、そいつは国を救った際に力尽きて亡くなった後にSS級にアップしたため生きてるSS級は歴史上いない。


そんなこんなで

神域の森にて神葉エリュクシルを探すため2年も探索している。





初めての作品なので色々と至らない所はあると思います。

優しく指摘して頂ければ幸いです。

アンチコメントなどみると途端にやる気なくなると自信持って言えます笑

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