第四話 初依頼

窓から差し込む明るい光で目を覚ました

「ん… 朝か…」


今日は冒険者ギルドに行って依頼を受けるつもりだ

身支度を整えて俺は外へ出る


冒険者ギルドの中へ入り俺は依頼の前に立つ

Fランクとなるとあまり受けれる依頼は多くない


「やっぱり、最初はこれか…」


そう言って、俺は薬草採取の紙を持って受付に進む


「すいません、この依頼を受けたいんですが」


「はい、薬草採取ですね 承りました 内容は指定の薬草30個の納品です 気をつけて行ってらっしゃいませ」


ついに初めての依頼を受けられた

不安よりも楽しみが勝っている


俺は街から少し離れた森まで行き薬草集めを開始した


「といっても…どれがどれだかわかんないな」


残念ながら俺は薬草の知識を持ち合わせていない


「創造魔法で何か作れないかな?」


頭の中でどんな魔法を作りたいか明確にイメージする そして…


「できた、鑑定魔法!」


新しい魔法が完成した 俺は早速発動してみる


「鑑定魔法、発動!」


するとどれが指定の薬草か、種類や効果はなんなのかが見えてきた


「すごいな…これ めっちゃ便利だな」


実際効果や名前まで示してくれるのはかなりありがたい


すると中でもほんのり輝いている薬草がいくつかあることに気がついた

よく見てみると、それは上級薬草と書かれておりあまり多くあるものではないそうだ


「せっかくだし… 上級薬草も探してみるか」


それで辺りを探していると、こないだ見たのと同じゴブリンが2体いることに気づいた


俺は素早く身を隠す おかげで、あちらにはばれていないようだ


「そういえば…鑑定魔法で魔物も鑑定できるのかな?」


そう思い俺はゴブリンに向かって魔法を発動する


するとゴブリンの頭の上にステータスが表示された

どれどれLvは2か… 今の俺のレベルは4大丈夫であろう


そういえば、そろそろ別の攻撃魔法も試してみるか!


そう思い、俺は新しい魔法を完成させた

それはファイアーサークル

これは対象の周りを炎の壁で囲うというものだ

一見地味だ、かなり使える なんてったって相手をその場から動けなくできるのだから

しばらくレベル上げの時はこの魔法を活用していこう


新しい魔法のおかげもあって結構楽に倒せた


すると魔物が消えたところに紫色の石が落ちていることに気がついた


鑑定してみるとそれは、魔石と言うらしい

魔物を倒すと一定の確率で落とすとか

しかし強力な魔物は必ず落とすらしく、冒険者ギルドで買い取ってくれるらしい


俺は魔石も袋に入れて街へと帰った


「すいませーん 依頼の確認をお願いしたいのですが…」


「わかりました それでは依頼の品をこちらへ置いてください」


俺は袋の中身をそこへ出した


そういえばこの袋マジックアイテムと言うらしく、見た目以上に中身が入るのだ

かなり便利なので神様には感謝している


「これで全部です」


「了解です…… 凄いですね! 上級薬草が結構ありますよ なかなか見つからないんです、これ」


そうなのか… やはり鑑定魔法は便利だな


それではこちらが報酬金となります

そう言って、銀貨7枚と銅貨12枚が置かれた


「書いてあった依頼金よりもだいぶ多くないですか?」


「上級薬草はかなり貴重ですので… あと魔石もありましたので、このくらいにはなりますね」


そうなのか 鑑定魔法がある限りお金には困らなそうだな

そんなことを思い俺は宿へと帰った


寝る前にステータスを確認してみる 魔法に鑑定魔法が増えていて自分のレベルも6に上がっていた

明日は街を見て回って装備でも整えようかな

そんなことを考えながら俺は眠りについた

























































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