第7話 ユミルの元パーティーメンバー
今日も朝から、ダンジョン周回とレベリングをしようと冒険者ギルド行くと、ユミルが男性冒険者に話しかけられた。
「おいユミル、いい装備を持っているな!パーティーに入れてやるから戻ってこい!」
いきなりなことに一瞬頭が真っ白になり言葉に詰まっていると
「そこの盾使いより、俺たちのパーティーの方が安定して稼げるから、そんなパーティー抜けてこっち来い」
話が理解出来てきて、怒りで頭に血が上ってきたが、冷静に答える
「そちらのパーティーの方が稼げると言いましたが、私は昨日だけで約1万Sの稼ぎとボスドロップのこのボーンスタッフを貰いましたが、それより稼げるのですか?」
「なにをバカなことを1日で1万Sも稼げるわけないだろ。そんだけ稼げぐにはもっとレベルの高いダンジョンにいかないといけないだろ」
「そうですね、昨日入ったダンジョンは始まりのダンジョンで昨日1日で3回潜りました。稼ぎも2人なので1人分の報酬も多かったです」
「ダンジョンを2人でクリアしたとか、ましては1日に3回も行ったとか嘘だ」
ユミルの元パーティーメンバーの槍使いは顔を真っ赤にして否定してきた
「カイトさんが優秀なので、楽にクリアすることができます」
「そんなに言うなら、おいそこの盾使い俺と勝負だ」
こっちに話が飛び火してきた。勝負することにメリットがないので受付のお姉さんにこの場合どうしたらいいか聞いてみた
「この場合、訓練所で模擬戦をした方がいいですね。勝負を受けない逃げたと悪い噂を流されるかもしれないですし、これからもしつこく絡まれると思います。カイトさんは2人でダンジョンを何度もクリアしているので勝負しても問題ないと思います」
「おい、そこのお前。訓練所での模擬戦なら受けてやるぞ」
「俺が勝ったらユミルにはパーティーに戻ってきてもらうからな」
「それとこれとは関係ない、今回の勝負は俺がダンジョンを楽にクリアできている事の証明の為の模擬戦だ」
訓練所に行き歯引きの片手剣を手に取る。元パーティーメンバーの槍使いは歯引きした槍を手に取った。
「もう謝っても許してやらないからな」
模擬戦の開始の合図も無しに槍使いは槍で突きを放ってくる。ゴブリンよりは早いがホブゴブリンよりは遅いな。半歩横に移動して避けて。怒りに冷静な判断が出来ないのか、我武者羅に突きを放ってくるがその全てを避けて、カウンターで胴体に横なぎの「スラッシュ」を放つ。槍使いは1mほど吹き飛び「スラッシュ」1発で悶絶して起き上がれなかった。
「起き上がってこないようだけど、俺の勝ちでいいのか?それともこのまま止めをさしたほうがいいか?」
「お前の勝ちでいいこいつには俺たちからもう絡まないように、よく言っておくから」
槍使いは他のメンバーに肩を借りて訓練場から出ていった
「さて、ちょっとしたハプニングがあったが予定通り今日もダンジョンに行くぞ。目標はレベル10だ。レベル10まで上げて早く次のダンジョンに行けるようになりたい」
「カイトさんは強いとは思っていましたけど、圧勝でしたね。攻撃を全て回避してからのカウンター流石です。今レベルは8なので今日中にレベル10になるかもしれませんね」
「なるかもではない!今日中にレベル10まで上げるんだ」
「はいはいわかりました。それでは遅くならない内にダンジョンに行きましょう」
2人はダンジョンに向かった。今日はレベルが上がったのと武器をボスドロップで入手出来たことにより、1週1時間半を着ることが出来た。午前中に2週、午後から3週の計5週回って、出たボスドロッフは黒魔法使い用のローブ以外は必要なものがなかったのでローブはユミルに渡して後は売却した。売却金額は28000S、1人当たり14000Sになった。レベルは何とか目標のレベル10迄上げることが出来た。結構順調にお金を稼げるようになって来たし、次のダンジョン愚者の墓地で稼ぐようになったら、家を買うか借りるかして本格的にクラフターのレベル上げをして装備を整えていかないと、店では買えないし、ダンジョンドロップも運任せで欲しいものが手に入らないからな。とりあえずその辺の話は次のダンジョンに行ってから考えるか。後は今は2人パーティーだが最低でもあと1人アタッカーが欲しいよな。明日ダンジョン行く前に、受付のお姉さんに相談してみるか。今日は1日ダンジョンで疲れた、宿に戻って飯食って休もうと帰路を急いだ
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