第4話 追放されたヒーラー
朝から道具袋とポーションを購入してレベル上げに向かった。途中所持金が少なくなったので冒険者ギルドでクズ魔石を10個売却して600S収入を得た。残高850S
昨日の戦闘でコツを掴み今日は順調にレベル上げができ夕方には無事レベル5まであげることができた。レベル5でスキルを2つ覚えた。1つはウォークライで周囲の敵から敵意を集めるスキルだ。もう1つはハードスラッシュでスラッシュからのコンボ技でコンボ時、強攻撃できるスキルだ。これでパーティーバトルでのヘイト管理ができるようになった。
キリがいいところで今日は止めて宿に戻ることにした
次の日、朝から冒険者ギルドの受付で
「レベル5になったのでパーティー募集をお願いします」
「このあいだの方ですね。一応募集掛けますけど、盾使いの方の募集だとあつまらないと思います。他の人の募集でも盾使いの募集はありませんし」
受付のお姉さんと話していると、転移陣のある扉の方から怒鳴り声が聞こえた
「なんでお前は余計なことをするんだ!」
「・・・・そのガイさんが怪我したみいなのでヒールをしただけなんですけど」
男性冒険者が女性冒険者に怒鳴っているみたいだ
「回復は戦闘後でいいんだよ!お前がヒールするから敵に狙われて死んで戻ってきたんだろ!ヒーラーと荷物持ちがいないと俺たちどうするんだ?結局ヒールもポーションもなしで、俺たちまで死んでしまったじゃないか!」
「・・・・でも私もなにかしないかと」
「お前はなにもしなくていいんだよ」
「・・・・・・・」
「もういいお前はこのパーティーから追放だ!すぐに死ぬヒーラーなんかいらん」
とその冒険者グループはヒーラーの女性を残して立ち去っていった
これはチャンスかもと、女性冒険者に話しかけることにした
「あのー大丈夫ですか?」
「・・・・はい」と、うつむきながら小さく答えた
「よかったら話きかせてもらえないですか?」
少し強引に冒険者ギルド内の飲食スペースに移動した
「話が耳に入ってきたんですけど、ヒーラーをされてるんですよね?」
「はい、白魔法使いです」
「もめていた原因はヒールをしたからですか?」
「なにもしないのはもうしわけなくて、仲間が傷ついたと思ってヒールをしたんですけど、モンスターに狙われて死んでしまいました」
この人はなにかしないといけないと思うモルモットみたいな人なのかもしれない
「俺、盾使いをやってるんですけど、よかったら一緒にパーティーを組みませんか?盾使いだとパーティーを組みづらいみたいでメンバー探してるんです」
顔を上げキラキラした目で見ながら
「いいんですか?私なんかで?すぐ死んじゃいますけど?」
どんだけ卑下しているんだ!丁度ヒーラーが加わればなんとかなるかもしれない
「それではこれからお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
よし!ヒーラーゲット!!
「俺はカイト15歳です」と冒険者カードを差し出す
「私はユミル16歳です」と冒険者カードを差し出してくるので確認してみる
名前 ユミル
職業 白魔法使い
LV 6
HP 20
MP 45
STR 7
VIT 9
DEX 7
INT 13
MND 20
裏面には
ヒール エアカッター リジェネ ポイズン
とスキルがあった。これだけあればなんとかなるかなっとユミルの装備を見てみると白魔法使い用の杖とローブを装備していた。これを変更したらいけるかもと、有るだけ全てのクズ魔石を換金し所持金は5500Sほどになった
「まずは装備を変更しよう」
とユミルを立たせて武具やに移動した
ユミルを連れて武具やにやってくると必要な装備を選んでいく。必要な装備は黒魔法使いが装備するINTが上がる装備だ。帽子、ローブ、ロット、ネックレス、指輪と次々に選んで会計を済ませる。なんとか持っているお金で収まった。
「装備をこれに変更しろ」
と購入した装備を渡すと
「なに?どういうことですか?」と困惑している
「俺は盾使いだからそこまでヒールは必要ないから装備は魔法の攻撃力の上がるものを用意した、これを装備してモンスターを倒してくれ」
「えっっ、そんなことしたらまたモンスターに襲われてすぐ死んじゃいますよ!」
「モンスターは俺が引き付ける。だからユミルは魔法で攻撃しろ」
「すぐ死んじゃうと思いますけど、とりあえずやってみます」
納得はしてないが言うことは聞いてくれるのでダンジョンに行ってみることにした
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます