　料亭は靴を脱いで上がる店のこと。

　ですから料亭には、お客様の靴を預かる下足番がいます。

　割烹は靴を履いたまま上がります。

　靴を脱ぐのか、履いたまま入るのかは割烹なのか料亭なのかで判断をしてください。

　ですが時世柄、料亭でも気軽に靴のまま上がって頂く店が多くなりました。

　私が勤めていた料亭もそうでした。

　だから成人されていて、玄関先の上がり框（かまち）で靴を脱ごうとされるお客様はマジセレブ。料亭に通い慣れていらっしゃる。または初めてという方のどちらかです。

　数奇屋造（すきやづく）りの建物は本当に古民家の玄関といった趣ですので、靴を脱ぎかけるお客様。

　そんな時は「お靴のままでお上がり下さい」と、お声がけ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい