「投資に見合った経済効果を得られない事業」に投資していては会社の存続は危いからプロ野球チームを所有する事が可能な企業は東証一部に上場する優良企業でさえ「ほんの一握り」という事になる。

　不動産デベロッパー及び木造戸建て住宅建築会社の参入は路線価の上下に左右され易く長期金利に主導権を握られている建築業界では思い切った改革断行の新任社長と、祀り上げられていた八束孝は、国土交通省にパイプを持ち宅建業者初の全国展開と冒険とも思えるプロ野球界に殴り込みを掛ける「向う見ずな雇われ若社長」と、揶揄されていた。

　内部留保が、１兆４０００億円という巨大資産をバックに立ち上がった八束孝の真骨頂だと、称える若手の社員も居れば国潰し社長と貶す中堅社員も若手と拮抗していた。

　現状では３０億円もの支出に耐えられるのはおそらく無借金経営の「巨大自動車メーカー」だけだろう・・・。