第7話イカれた握り方

各球団のスカウトは眼を光らせていたが、あの投手の左手は狂っているかも知れない。

 ストレートの握り方だと思って子供の頃から投げていたストレートの握り方は、人差し指と薬指を縫い目にかけてボールを挟んでいて親指と小指はボールが抜けないように添えていた。


 マサにチェンジアップだった!


しかもカーブを投げる時なんて人差し指と薬指を縫い目にかけてボールを挟んでいる親指と小指はボールが抜けないようにただ添えているだけだった。


 握り方はスライダーだ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る