ショウタイム・パス〜風の行先

floud

第1話

「ここが…」

目の前に広がる景色は王都ルシランテ

ここは様々な人、技術、物が出入りする場所

「まずは、宿を探すか」

そう思い街中を歩き回っていた

色々なものを見たり、体験したり、話したりしていると突然

「おい、みんな!あれを見ろ!」

「何だよ、どうしたってい…あ、あれは!」

人々が騒いでいる方を見るとそこには少女が居た

(どうしてこんなに反応しているんだ?)

疑問に思い店長に尋ねる

「あの、すいません」

「ん?どうした?」

「あの人って有名なんですか?」

そう言うと店長は笑い出す

「がっはっは!まじかよ兄ちゃん!知らねえのか?」

「今日街にきたばかりなんです」

そういうとさらに笑われた。なぜ?

「街の人気者ってわけじゃなくて国中で有名な人だぜ」

「うーんピンとくる人物がいないんですけど」

「まあいい、教えてやるよ」

そう言って説明してくれる

「あの子は『姫騎士』って言われてる騎士学園に通っている子でな。何でもとんでもねえ〈スキル〉を持ってるらしくてな、『英雄』の生まれ変わりだ何だと騒がれていんだ」

あと見た目も良いしなと店長がつぶやく

「とんでもない〈スキル〉か。なるほど、ありがとうございます」

「おうよ、感謝してんならまた何か買いに来てくれや」

そうして店長と別れ宿探しを再開したのだが

数時間後

「すいません、しばらく満室となっております」

本日何回目かわからないセリフを聞いた

「いえ、確認ありがとうございました」

(もう辺りがだいぶ暗くなってる。あと一軒行ってダメだったら野宿かな)

どうしてこんなに宿が空いていないのかそんなことを考えながら歩いていると

ドンと何かにぶつかった感覚があり反射的に手を伸ばすと手らしきものを掴み引っ張り支える

目の前にはフードを被った人が居た

「すみません。少し考えごとをしていて見えていませんでした」

そういうと焦ったように謝罪をされる

「すいません。その、私も少し考えごとをしていて」

その時突然強めの風が吹きフードがめくれた

「『姫騎士』さん?」

「確かにそう呼ばれていますが、あまりその呼び名は好きでは無いので名前で呼んで欲しいです」

「ごめん、今日来たばっかで君の名前は知らないんだ」

「!すいません、自信過剰でした。私は、ライラ…です」

謎の間が気になるが聞かずに

「ライラさんですね、フロウドです」

「フロウドさんですね。もしかしてフロウドさんも宿探し中ですか?」

「はい、そうです。もしかしてライラさんもですか?」

「はい」

(てことはそっちにある宿屋もダメか)

「困りました、そちら方面にあった宿屋は満室だったのですよね?」

「そうです、やはりそっちもですよね」

「もう宿屋を知らないのですが他の所をご存知ですか?」

「はい、あっちの方に最後の一軒があります」

そう言うと少し申し訳なさそうに

「あの、ご一緒しても良いですか」

「もちろんです。じゃあ行きましょう」

そうして雑談しながら宿屋に向かうのだった

______________________________________

どうも作者です

一応二作目となります。前作のようにいつ失踪するかはわかりませんが精一杯がんばらせていただきます。

一応前作「全てを失った者が現実にもがく物語」はそのうち公開しなおすつもりです

一切続きの話決まっていませんが

それでは長々と失礼しました

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