第6話ゴールドが消費されていくのが苦しい

「36!」


「駄目だ!利益が出ない!40だ!」


「36!利益は出る!!追加でもう1セット購入で両方36!」


「ああ!もってけ泥棒!!36だ!36ゴールド!」


「ありがとう!じゃあ3袋貰ってくね!」


商人との値引き交渉に勝利し


ニッコニコの笑顔で、ギルデちゃんとジルの元へと戻る




「薬草めっちゃ安く買えた!」


「凄い競り合いでしたね、、、」


ぎこちない笑顔を浮かべるギルデちゃん


流石に50ゴールドの薬草袋を36まで値切ったのはやりすぎだったか?




「・・・薬草一個で50回復か。今の最大体力は200、、回復のクールタイムも存在しない」


「そう!これで無限に耐えれる!」


「これ使う方法は知ってるのか?」


ジルがそう聞く


それに私はこう答えた


「知らない!」




「多分食べるタイプだと思うよ?」


「食べるタイプの薬草ですね」


「戦闘中に食べれるのか?口に入れてもしゃもしゃ噛みながらか?」


「・・・転売しようかな、、、」


ボロクソに言われて悪に染まりかけたが


薬草は色々と使えそうだ。さっき店売りでポーション台なるものが売っていた


回復ポーションとかを自作出来そうだ


薬草って名前だからポーションにも使えるでしょう!




「残りゴールドは?」


「469ゴールド」


「・・・一応武器を買えるのか?どう思います?」


ジルはギルデちゃんに質問する


「買えますよ。最上位の物は無理ですが」


「武器屋に行きますよ。商人になる予定なのか知りませんが、武器は大事です」


「商人になるつもりは無いんだけどなぁ、、」




少しの間ジルと関わってきて分かったことがある


ジルは過保護?っというか世話焼きだ


ただ時間厳守の世話焼きだ。あと10分ほどしたらレベル上げに行くらしい


プライベートは優しいけど、仕事だと厳しいタイプだ




「ジルさんは何をする予定なんですか?」


「レベル上げです」


「あ、えっと、、このゲームの目標的なもの?」


「このゲームで一番レベルが高くなりたいですね。レベル上げが楽しいって理由でこのゲームをやってるので」


それとレベルアップジャンキーだ


作業厨?みたいな感じで、レベルを上げまくるのが好きなタイプだ




「私も同行しようかな?」


「レベル分配型なんで嫌です。まだ効率とかも調べてないのに分配は嫌です」


「ギルデちゃん!ジルの性格が悪い!!」


「あ、あははは」






数十分後


「武器も安く買えた!」


「そうですか。じゃ」


「待って!待って!まだフレンド交換してない!」


「送りました。じゃ」


離れようとするジルに引っ付き、離れられないようにする




「なんですか?もう予定の時間過ぎてるんですけど」


「もっとゲームを楽しまない!?私と買い物行くとかさ!」


「自分がゲームを楽しめる部分はレベル上げなんで」


そう言い残し、ジルは離れて行った


残念だ。私の代わりに戦って欲しかったのだが


さてと、、私もそろそろ狩りに行きますか




「はぁ、、ギルデちゃん。私もモンスターを狩りに行ってくるね」


「行くんだ。止めてたから町でまだ何かするのかと」


「ジルがいないなら別にいいかな?ジルがいないと騙されそうだし」


「わ、私がいるよ?」


「ギルデちゃん、、ゲーム初心者でしょ?言動的に」


ギクっという表情をするギルデちゃん




「優しい初心者は信用できないね」


「そう、、それは残念」


「また会おう!最果てで!」


「今際の別れ?」


その場から歩いて離れていく


狩りの準備は整っている


出てくる敵も分かってる




武器は鉈。私と同じ名前の武器だ


そして投げナイフ数本に、ワイヤー


ワイヤーは要検証だけどもいつか使えそう


近くに森がある。そこに行こう


お金稼ぎの始まりだ

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