STYLISH EATER! ――この男、俺SUGEEEEくせに無駄すぎる――
ゆき
¥0 STYLISHな男は闇に生きる
それ自体はいたって難しい話じゃないんですよ。
誰にでも出来ます。
そう、『やろう』と思えば歩けるようになったばかりの子供から、杖を使って……いや、車イスに乗る高齢者にだって可能なんです。
ただし、問題は明白。
絶対、
ただ、この一点に尽きるんです。
まぁ、その一点……と言うのが、どうしようもない問題なんですがね。
だから人は演じます。
たとえば、
自分じゃない誰かが来たふりを――
あるいは、
何か忘れたから誰かを呼ぶ仕草を――
もしくは、
居ない誰かと一緒に来たふりを――
まぁ、ここで挙げた例に限らず手法は多岐にわたります。
ですが私から言わせてもらえれば、これら全ては――
その一言に要約されます。
あ、誤解の無きように。
グループで踊って歌っていれば良いのに、顔が良いだけで主演をやっている自称俳優のタレントさんの演技なんかよりも彼らはよっぽど
いや、それも当たり前でしょう。
なにせ彼らはいつだって命がけだからです。
とはいえ、当然の話ですが格好の良い生き様なんかじゃないんですよ。
だって、
あるいは……
掴まって塀の中に居た方が楽になるんじゃないの?――
そんな言葉を投げかける
それでも仕方が無いんです。
私を含め、彼らは娑婆世界に魅入られた迷い人なんです。
そう、このコンクリートジャングルに捕らわれた囚人……
あはは、失礼。こんな事を言っていたら、
塀の中に居た方が楽になる――
言葉遊びのようですが、この言葉を肯定したことになってしまうのでしょうか?
……
…………
………………
と、前置きが長くなりました。
私もそんなくだらない連中の一人な訳ですが、これだけは言わせてください。
私は、
彼らとは違う――
と言うことを。
とは言え、まあ当然の話ですが、
私も彼らと同じように演じます。
私も彼らと同じように小細工を労します。
ただし、やるなら遙かなる高次を目指し溶け込むのです。
ええ、
KALEIDOSCOPEのごとく変幻自在に――
鷹の目の如くTARGETを観察し――
Brilliantに活路を見いだす――
だからこそ、
――STYLISH EATER――
そう、呼ぶのです。
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