布団

小さい その子の目はいつもキラキラ していて 見つめられると私はいつも照れくさくなる。今もなお 私は照れくささが消えない。

「 そろそろ みんな寝る時間よ」

「はあーいっ」と、 あちらこちらから子供達 の返事が 聞こえる。

今夜、初めて私の布団で、その子と一緒に寝ることになっている。なぜか、拒まれていた感じ…やっと誘いにのってくれて、私を受け入れてくれたのかな…


「 あったかい 布団ふかふかして いい気持ち 雲もこんな感じなのかなぁ」 そう言ってその子は横にいる私の顔を見て にっこり笑った。なんて愛らしい顔なんだろう…「雲は、食べれるかなぁ」「 そうね どうなんだろう 今度本で調べてみて」と、 私は笑顔で返す。 その子は大きな目を見開いて 私の目を、見ながら 何か言おうとしている。 その子は少しためらった後に 口を開いた。「 このお布団、もう、明日は使えないね、ごめんなさい」

なんで?と私は黙ったまま考えていた。「眠るのもったいないなぁ」「だって布団気持ちぃ~から」と、その子は言いながら、悲しい顔を私に向けた。「疫病神って知ってる?」「もう、ついちゃったから布団に、だからもうこの布団は使えないんだよ」「疫病神が他の布団で寝るのはダメなんだよ」「自分の布団でしか寝ちゃいけないの、移るから疫病神がね」

なんと、まあ、くだらない話を誰に含まれたものかと私は心が傷んだ…

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