第4話 『おくすり』の正体は

 おばちゃんから頼まれて、

おばあちゃんにお茶を持っていく。


 おばあちゃんの部屋の襖を開ける。

「おばあちゃん、お茶を持ってきたよ」


 ニコッ笑うおばあちゃん。

「ありがとうね」

 と言うと僕から湯呑を受け取った。

「おばあちゃん、もう寝るの?」

 僕が聞くとおばあちゃんは……


「ああ、おくすりを飲んだらね」

「おくすり?」と僕が聞いた。


「そうだよ……この『おくすり』は

 本当によく効くんだよ」


 と言うとおばあちゃんは、

枕元に置いてある瓶を指差した。


 僕は、おばあちゃんが指差した

『おくすりが入った瓶』を見て驚いた。


 瓶の中には『ラムネ菓子の粒』が

入っていた。


「おばあちゃん……これ」と僕が呟くと

おばあちゃんは……


「この『おくすり』が一番

 よく効くんだよ」と言った。

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