爆破予告

櫻井

第1話 爆破予告

12/22 12:00ネット配信にて、東京大阪名古屋で12/24、19:00に爆破が起きると予告された。公安部は犯人特定を急いだが犯人が特定されることはなかった。ネットではただのデマだろう、クリスマスにいやがらせか?という文字が並んでいた。

ネット配信を終えた僕たちは高揚感で昂っていた、日程はクリスマスイブでなくてもよかったが、爆弾が出来上がったのが昨日でそれだったらクリスマスイブの方がいいだろうという話になった。犯人グループは三人でそれぞれの事をA.B,Cと呼んでいた。全員ネットで知り合い日本を恐怖心でいっぱいのしてやろうという話になった。

ネット配信の二日前立川市で起きた爆発はこの三人が絡んでいる、死者2人重軽傷者10人が出た爆発事件で公安も動き出していたが以前犯人がわからないままだった。

立川の爆弾は試作品でどこまでの威力になるかわからなかったので立川を選び、風俗が入るビルを爆発させたが特にそのビルを選んだ理由などは特にない。

威力が分かったところで新しい爆弾を作り始めクリスマスイブに爆発させることにした、特にリア充が爆発しろというわけではなく、日本を恐怖と混乱に陥らせたかった。三人とも仕事をクビになり、役所に逃げたが門前払い、パワハラで訴えようとしても労基でも門前払いでこの国は弱者を守ってくれることはないんだと思ったのでそういう人達を集めて日本を壊してやろうと思ったのがAでAがネットで募集を掛けたら簡単に二人ほど集まった、BとCが「爆弾なんて簡単に作れますよ」と言い出し大型都市を標的として爆弾を仕掛けることにした。東京大阪名古屋ということになっているがそれぞれ恨みのある会社にも爆弾を仕掛けることにしていた。これで三人の気持ちが晴れることになると思っていた、爆弾をしかける係は他にいて掲示板で【荷物を置いてくるだけで二万円】と投稿し若者達を集めた、若者たちは一人ずつ面接をし面接に受かったものは事務所に地下に監禁をし、洗脳をしていく、人は暗く狭い部屋に閉じ込められるとその人の言っていることが正しく聞こえてくる。洗脳された若者たちはバッグの中が爆弾なんてことを知らない、もし中身を見て逃げるようなことがあれば死ぬのはその若者になるだけなのだから、三人からしたらどっちでもよかった。もちろん目的は達成することにこしたことはないが達成しなかったところで自分たちの鬱憤はたまるが自分たちにそこまでの被害はない、逃げたいものは逃げればいい、三人はそれぞれネットでもデマ情報を流し始めた、【どこどこに爆弾がしかけられるよ】とTwitterや掲示板に書いていくがもちろん仕掛けられる場所は嘘で警察を混乱させる作戦の一つだった。

12/23 すすきののキャバクラが入るビルで爆発が起きた、小型爆弾による爆発で軽症者3人と言う小さい爆発となったがそれを機に12/24の爆破予告が信憑性をましてきて、世間は警察関係を叩くようになっていった。ネットには【こんなのも捕まえれないなんて税金の無駄】と書かれることが多くなり、三人はニヤつきを隠せなかった。警察に恨みなどないが警察や国の機関が叩かれるのは嬉しかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

爆破予告 櫻井 @usamimi0923

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ