アルカディア・クロニクル

第45話 アーミースケルトン

　ログインしました。バトルモード 11日目

　ログインボーナスを獲得しました。

※

フロンティアモード4日目

　フロンティアモード開始ボーナス（4日目）

　•ガチャチケット：10連チケット

　•緊急食料：30人分

　•武器倉庫　

　レベル10になりましたので、メインストーリー開始カウントダウンが始まりました。あと4日です。

　•ストーリーカウントダウン特別ガチャチケット：1枚

「ラピさん、メインストーリーが始まるらしいです。何か知ってますか？」

　アキラは、新しい展開に戸惑っている様子だった。

「これからが本番ですよ。無理をしないで、準備をしましょう」ラピスが答えた。

「準備って何を？」

「普通の生活をしていれば大丈夫ですよ」

「どこが普通ですか？」

「それもそうですね。でも物語は自然と訪れますよ」

　ラピスの声に、なるようにしかならないという気楽な気持ちが込められており、それがアキラに伝わると、彼も少し安心した。

　アキラはテントの外から聞こえてきた、セレナとノクスの剣術の稽古の掛け声に耳を傾けた。

　軽く伸びをしながらテントを出ると、すでに朝食の準備が整っていた。

「おはよう、アキラ」

「おはようございます、アキラさん」

「ワオーン」

　村の壊れた水場で顔を洗い、冷たい水が顔をさっぱりと包み込む感覚で目を覚ました。

　身支度を整え、パンと昨日の残りの具だくさんスープを食べながら、今日の予定を考える。

　朝食を終えると、アキラは昨日訪れた洞窟を再び探索することに決めた。セレナがどうしても行きたいと言って譲らなかったからだ。

　洞窟内では、アキラが光魔法で足元を照らし、洞窟の奥までその光が静かに届く。ノクスは周囲に探索魔法を使う。

　セレナやルナには特に必要ないようだったが、魔法の助けを借りることで、より慎重に進むことができた。

　十字路にたどり着き、昨日とは違う左の道を進むと、すぐに宝箱を発見し、それを守る魔物の反応があった。アキラは素早く鑑定スキルを使い、敵の能力を冷静に調べ始めた。

　スケルトン 10匹

　HP: 40〜50

　MP: 10〜20

　スキル: 魔法盾、剣技

　一本道を進むと、剣を持った骸骨たちが道を占拠し、完全に進行を阻んでいた。スケルトンたちは見事な集団陣形で直立し、微動だにしない。触れずに脇を超えていけそうにない。

「動かないな！こちらから仕掛けるしか無いな」

　右手に剣、左手に盾を持ち、隙なく構えている。知的な機敏さという点では、今までで一番かもしれない。

　敵は隊列を組んでおり、迂闊に突入すると怪我をすることは明らかだった。セレナやルナもその危険を理解しており、飛び込まずに待機している。

「ファイヤーブラスト」「ファイヤー/ウインドアロー」アキラとノクスは、炎風の複合魔法や魔法の矢を放つが、魔法盾で防がれて霧散してしまう。

　セレナも雷剣を放つが、攻撃が魔法盾にぶつかり、激しい閃光とともに弾かれた。その瞬間、体力を削る手応えは一切感じられず、敵は無傷のままだった。

「まずいな」アキラは、火魔法や風魔法の質量が極めて少ないことを実感し、土魔法を習得することを決意した。

　土魔法

　アーススパイク: 5sp, 1回使用時 MP2消費

　アキラは「アーススパイク」を習得した。

　前列の5匹のスケルトンが迫ってきた。アキラは両手を挙げて魔法を発動させる。

「アーススパイク」地面から鋭い岩が突き出す。威力はまだ不十分だが、足場が悪くなり、スケルトンたちはよろめき、守りが甘くなった。ノクスが矢を放ち、骸骨の体制が崩れる。

　その瞬間を見逃さず、セレナの疾風剣とルナの牙狼爪でスケルトンたちは一掃された。後列の5匹も同様に倒されていった。

　宝箱の前に到達すると、1匹の立派な装いをしたスケルトンが守っていた。アキラは鑑定する。

　アーミースケルトン 1匹

　HP: 96

　MP: 48

　スキル: 魔法盾、復元、剣技

　1匹だけで体力もそれほどではない。しかし、復元というスキルが気になる。力押しでなんとかなるだろう。

　しかし、ボスはスケルトンである可能性が高い。敵のスキルを見極めることも大事だろう。

　アキラは再度「アーススパイク」で足元に土魔法を連発し、ノクスが矢を放つ。魔法盾できっちり受け止められるが、他に意識を回す余裕はない。

　セレナとルナの連携攻撃で、骸骨はバラバラに砕けた。

しかし、次の瞬間、飛び散った骨が光を放ち、元のスケルトンに戻った。

　アーミースケルトン 1匹

　HP: 96

　MP: 28

　スキル: 魔法盾、復元、剣技

「これが復元か？」アキラは再度鑑定を行い、体力が回復しているのを確認した。

　再度「アーススパイク」を発動し、全く同じ攻撃を繰り返す。最も安全で確実な戦法だから仕方がない。

そして、再度、アーミースケルトンは復活した。

「いい加減にしろ！」セレナが最速で剣を変形させて振り、魔法盾で受け止める。

　しかし、力押しでそれを破壊し、スケルトンに剣が届くと、骸骨は再び飛び散った。

　だが、今度は再生せず、完全に粉砕された。MPが尽きたのだろう。

　アキラは50Pの経験値を獲得した。（セレナ 110P、ノクス 50P）　

　アキラは550ゴールドを獲得した。

　セレナがレベル11になった。

　ノクスがレベル7になった。

アキラ　　魔術師　レベル10

セレナ 魔法剣士　レベル11

ノクス　魔法射手　レベル7

ゴールド: 11,610

保護時間: 4日