第11話

「万次郎お前のせいで遊べないじゃんかよー。」



『アン!』



ったく、ママが夕飯の買い物ついでに買ってきた、九官鳥のカンちゃんも相変わらずうるさい。

昨日なんか、いつもより調子良く話してたし。




"『キラリシカ無理!キラリオ前ダケダ!愛シテル!海人クン駄目ダヨ!子供タチ帰ッテ来ル!』"ってずっとパパとママの愛の言葉せりふ言ってた―…。



寝室でヤりなよって呆れた。

てか日中にナニやってんだか。



パパ、性欲強すぎ。




男って皆そうなのかな。

え、じゃあ海里も彼女と―…。



そう言えば帰り遅いよな、最近。



えー!弟に先越されるなんて!

私まだキスもした事ないのにっ。






「―…こころちゃん、万次郎…?」



一人悶々としてると、今日も爽やか優くんに声を掛けられた。




「あ、優くんこんにちは。」



「こころちゃん、こんにちは。―…さっき見掛けたけどね。急いでたみたいだから声かけなかったけど。」




「さっき、会ったかな。ごめん気付かなくて…。」



「いいんだよ、その方が。」



ちょっと言ってる意味がよく分からないけど。

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