第3話

―…えっ、私の名前…?




「っ、こころ、琉咲こころっていいますっ…、」




「こころちゃん。ね、覚えた。可愛い名前。

東堂優とうどうゆうって言うんだ。よろしくね。」





爽やかに笑う気男の子の名前は、優くんだった。






パパ、ママ…こころ、頑張りますっ!






「…ゆ、優くん、私もう行かなきゃ。万次郎このこ連れて帰らなきゃ怒られちゃう。」



「そっか。またね、万次郎…と、こ…ころちゃん、そのっ良かったら連絡先教えて…?」




え、うそ!まじラッキー!



「うん、いいよ。」




緊張で少し震える手を悟られないように、優くんと連絡先を交換した。



「またね、」



「うん、また。万次郎もまたね。」





動物にも優しくて…最高。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る