第4話 私もやってみる(前半)
副社長から見せられたVTuberに嫉妬心もあるけれど副社長と同じ立場になってみたいという気持ちのほうが強かった。
んー、女の子としては実力でマウント取りたくなっちゃうよね。
だから琵琶湖サラブレッドクラブに入ろうと思ったんだ。
副社長にそれを隠して琵琶湖サラブレッドクラブってどんなところなのか聞いてみたんだ。
「そうだな…琵琶湖サラブレッドクラブは基本的にはダートに強い馬が基本的に多いな…」
私はそれをメモしていく。
「青井、もしかしてあいつに妬いてんのか?」とクスクスと笑いながら彼は問いかける。
図星なんですけど~……
副社長からとりあえず先に風呂に入ってこいと言われたので脱衣場でスマホを出して彼女にDMしてみた。
『琵琶湖サラブレッドクラブってどんなところなんですか?』
すぐに返信がきた。
『琵琶湖サラブレッドクラブはダート馬がメインの1口馬主のクラブです🐴
旧名新世界レーシングで悪評多かったんだけど代表が変わって悪評は少なくなったね✨
中央競馬の代表的な馬はプラム、ハートゥーンだね。地方で代表的な馬はマジックレイス、ヴィンテージコールだね😉』と絵文字付きで柔らかい感じだった。
それを噛み締めながらお風呂に入る。
「すまん、青井、ちゃんと風呂に入ってるか?」
副社長の声がする。
「どうしたんですか?」
「お前、パジャマないだろ。買ってきたから脱衣場に置いておいて良いよな?一瞬で出るから奥に隠れといてくれ」
あっ、そうだ。ホテルにいきなり来たからパジャマなかった!
「ありがとうございます!」と叫ぶとほんの一瞬ガチャッと脱衣場のドアが開いてすぐに閉まった。
私はお風呂から出てきて副社長に用意してもらったパジャマを着る。
ちょっとサイズは大きかったけど問題はなかった。
お風呂から出て副社長に琵琶湖サラブレッドクラブに入りたいと相談すると良いんじゃないか?というのんきな返事が返ってきた。
「青井が入るなら俺もサブクラブとして琵琶湖サラブレッドクラブに入る」と。
副社長に実はと前置きして彼女にDMして琵琶湖サラブレッドクラブについて問い合わせたことを正直に話した。
あなたと私のひみつごと 音無 留花 @OtonashiRuka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。あなたと私のひみつごとの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます