第18話 魔眼VS魔眼
「……
驚愕で黄金の両目を見開く会長に、私は答えずただ微笑を返します。
属性が光と光ならば、衝突して
だからこの日この時のために、私は魔力をひたすら溜めこみました。
いちばん魔力への変換効率がいいのは直接の
とは言えそれだけでは限界があります。
そこで、
これこそ
とにかく私が彼女に立ち向かうために準備したのは、ひたすらかき集めた膨大な魔力量でした。
「──よくもまあ、それだけかき集めたものね」
「天王洲先輩にお褒めいただけるなんて、苦労した甲斐があります」
「呆れているだけよ」
「どうやって集めたか興味ありません?」
「話すことはないと言ったはず」
お互い
「つれないですね。それじゃあ、こう呼べばお話してくれるのかしら?
「……ッ……!?」
──彼女の言う、無差別大量石化のための「舞台」とは何か?
それを究明すべく、私はSNSにおける私──マニアックバーチャルJK
そして知ったのは、件の
サイメガは年末の国営放送の某大型歌番組にて一夜限りのパフォーマンスが予定され、その企画のために立ち上げられるユニットらしい。
正式発表はまだですが、アイドルに
そして、その件を深掘りするなかでひとつの動画が目に留まりました。
アイドル然としたひらひらのスカートをひるがえし、ハーフアップの髪型でまぶしい笑顔を振りまき舞い踊る美少女。
フォロワーさんが「サイメガのセンターに大抜擢される可能性のある地下アイドル」として情報提供してくれた彼女こそ、三人組アイドルユニット『Heavy Cream』──通称
完璧なビジュアルと身にまとう高貴なオーラ、歌も踊りもハイレベルなのに気取らない
──動画を一時停止してまじまじと見つめる。こんな満面の笑顔は見たことがないし、キラキラのメイクでさらに美しさが増していたけれど。
それは明らかに、いま私の目の前にいる生徒会長・
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