世界で一番優しい音楽(横浜編)
水島あおい
第1章 人を笑顔にする仕事
第1話
十六夜調理師製菓専門学校は横浜にある。
駅から徒歩5分の場所に、白いビルがあってその7階から9階までが学校だ。
日本で唯一聴覚障害の人が学べる学校である。
普通科と聾科があり、普通科は2年から日本料理コース、西洋料理コース、製菓コースに別れる。
生徒は1年生が30名だ。
聾科は2年で日本料理、西洋料理、製菓を満遍なく学べる。
生徒は1年生が20名だ。
森田心は聾科に入学した。
入学式も、校長が挨拶をしている隣で手話通訳士が手話をしてくれて話についていく事が出来た。
入学式が終わると、早速手話で会話する。
心も1人の青年に手話で挨拶された。
"俺は宮代桃李。西宮から来たんだ。お前は?"
"俺は森田心。大分からなんだ。宜しく"
"何か……付いて行けそうじゃないか"
桃李が話していると、2人の女の子がやって来た。
"ねえ、何処から来たの?私は石田結香広島なの"
"私は加護愛未、仙台なのー。宜しくね"
"俺は森田心、大分なんだ"
結香と愛未は心の所にやって来た。
"ねえ、彼女いるの?"
"いるよ"
"だよねー。やっぱ"
結香と愛未はガッカリしたような顔をした。
だが相手が健常者の女の子と知ると、興味津々で訊いて来た。
"どうやって付き合ってるの?"
"相手の子も手話が出来るの?"
"困った事はない?"
心は一つずつ答えて行った。
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