告白をしていないのになぜかふられた俺はイケメン女子と付き合う
虫の知らせ
第1話 好きな人
俺は部室に向かっている。
ゲーム同好会に俺は所属している。
そのゲーム同好会の部長に呼ばれたのだ。
俺は部長のことが好きだ。
だからもしかして告白なのではなんてあり得ない期待をしてしまう。
そして、部室の扉を開ける。
扉をあけるとパイプ椅子に腰かけている美少女がいた。
その美少女は長い金髪を髪になびかせながら本を読んでいた。
かけていたメガネをはずして俺の方を向いてくる。
俺に気づいた彼女は笑顔で笑ってくる。
ニコッと笑う彼女の笑顔にときめいてしまう。
そして、読んでいた本をパタンっと閉じる。
部長が本を机の上におく。
俺はパイプいすに腰かける。
部長と俺は机をまたいで対面する。
「やあ呼びだしてわるいね」
「いえ部長にならどんな場所でもすぐに飛んでいきますよ」
「あははそうかありがとう……それで呼びだした理由を話すけどわたしは好きなんだ」
え?マジで青春が来たうそお最高じゃん
「遥斗のことが」
遥斗とは俺の親友であり悪友の山田遥斗(やまだ はると)だ。
でもなぜに遥斗?急に予想外のことばがとびだして俺はおどろいた。
でも俺はじぶんの気持ちを気づかれたくなくて平静をよそおう。
「山田遥斗ですか?」
「うんきみと遥斗は仲がよかっただろう?」
「まあそうですね」
「だから好みを知りたくて聞いたんだ」
「はあそうですかわかりましたなら俺は遥斗の好みを教えていけば良いんですね」
「あと出来ればアドバイスも教えてほしい」
「そうかそうか」
うんわかってたでもやっぱり悲しいや
俺は涙がほっぺたにつたる。
だが、悲しんでいるなんてバレたらきっと俺が好きだと気づかれてしまうだろう。
いやもしかしたら部長のことが好きだとわかっていてこれ以上好きにならないためにいってくれたのかもしれない。
ならここで終わりにしよう。
俺の部長への想いはもうおわりにしたほうがいい。
俺は胸をおさえる。
ああ辛いそれに好きだといえないまま終わってしまうなんておもってもいなかった。
「あの今日の部活はやすんでもいいですか」
「うんいいよ」
俺はパイプ椅子から立ち上がり顔がバレないように隠す。
だって涙で顔がぐちゃぐちゃになっているとおもうから
俺は部室から出る。
扉の閉まる音がしたあと俺はその場でひざを抱える。
なんでこうなったんだろうそんな気持ちで一杯になっていたときもう一人の男友達が話しかけてきた。
「そんなところで泣いてどうしたんだ?まあその移動できるならここだと目立つから目立たない場所で話さないか」
俺は手をさしのべられてつかむ。
その手にひっぱられて目立たない居場所までいく。
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