トレーニング2
「いやこうだな」
レックスは身体を反らせた。
「こう、すか?」
「うーーーーん?」
レックスは身体を反らせながら、こちらを見る。
「うん、まぁそう。ウルフのクセに遠吠えの格好とか出来ないのな」
「あんまりやったことないっす」
レックスは身体を反らせ終わると、コーナーポストに登る。
「それでこれか」
くるりとバク宙をして見せ、敷かれた青いマットにうつ伏せで着地をした。
「まっすぐだから、ほら」
「はい」
俺はコーナーに上がる。最近は慣れてきたのか、足の震えは無くなってきた。しかし、飛ぶ事は難しい。
「ほら、クルッと行け、クルッとよ」
「いや、無理です」
俺はしこたま、顔に汗をかいていた。
「ま、慣れだな、こういうのは」
「はい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます