第21話やっぱりこの気持ちって...

【花城凪沙】

今、彼と一緒にお料理仲です。で、でも、

好き...すき...スキ...うぅ、変に意識しちゃってます。

いや、まだ、好きじゃありません。だめです彼は人助けしてくれてるだけなんです。

でも、茜さんも

『そいつを惚れさせればいいんだよ!偽彼氏じゃなくて本物の彼氏にすればいいの!』

って言ってましたし、彼を惚れさせて...そしたら、えへへ。

「凪沙、随分幸せそうだね。なにか良いことあった?」

「ひゃっ!?」

そんなに顔が緩んでしまってたんですか?でも、なんだか嫌な気はしないです。

「ほら、まただよ。やっぱりなにか良いことあったんじゃないの?」

「な、なんでもないです」

「そう?ならいいけど」

えへへ、一緒にお話してるだけでもなんだか幸せな気持ちになります。

「凪沙!?焦げてるよ!」

「あっ、すみません!」

普段はこんなミスしないのに...

「珍しいね。凪沙がこういうミスするの」

「うぅすみません...」

「大丈夫だよ。だれにだってミスはあるからね」

こういうこと言うから、好きになっちゃうんですよ。むぅ、ばか

「え?あれ?凪沙?なんで機嫌悪くなるの?」

「なんで何も言ってないのにわかったんですか...むー」

「もっと機嫌悪くなった...」

むぅ、ばか。

「ほ、ほら凪沙。ご飯食べよ」

「んー」

「凪沙さん、どうしたら許してくれますか?」

「頭撫でてください」

「ん?????」

ふぇ?、あ...無意識ですごく恥ずかしいことを言ってしまいました

「言いまちがひゃっ!?」

ほんとうに頭を撫でてもらえました...けどすっごく恥ずかしかったです。でも、嬉しかったです。

まだ撫でててくれます

「えへへ」

「許してくれたか?」

彼が手を離そうとしました。もうちょっとだけ...です。

「ん〜♪」

「ま、まだするのか?」

「んーあ」

恥ずかしすぎます。

もーどーでもいいです。限界まで優真くんを堪能します。

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【七瀬優真】

いま凪沙といっしょに料理している。

それにしても随分とごきげんだな。きっと相当良いことあったんだろうな

「凪沙、随分幸せそうだね。なにか良いことあった?」

「ひゃっ!?」

なんかいけないこと聞いたか?

「ほら、まただよ。やっぱりなにか良いことあったんじゃないの?」

「な、なんでもないです」

「そう?ならいいけど」

まぁ、凪沙が楽しそうならいいかって焦げてない?

「凪沙!?焦げてるよ!」

「あっ、すみません!」

「珍しいね。凪沙がこういうミスするの」

今までこのようなミスは見たことがなかった。

「うぅすみません...」

「大丈夫だよ。だれにだってミスはあるからね」

俺なんて失敗ばっかだし。

「え?あれ?凪沙?なんで機嫌悪くなるの?」

「なんで何も言ってないのにわかったんですか...むー」

「もっと機嫌悪くなった...」

いつまで経っても凪沙の機嫌が悪くなるポイントがわからない

「ほ、ほら凪沙。ご飯食べよ」

「んー」

「凪沙さん、どうしたら許してくれますか?」

「頭撫でてください」

「ん?????」

聞き間違いかな。でもそう聞こえたから撫でてあげよう

「言いまちがひゃっ!?」

撫でる。相変わらずすごい綺麗な髪だな。

「えへへ」

「許してくれたか?」

手を話そうとすると、彼女が手に頭を擦り寄らせてくる。

「ん〜♪」

「ま、まだするのか?」

「んー、あ」

めちゃくちゃ真っ赤になってるな。俺も釣られて真っ赤になった。

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