第4話Side,花城凪沙その2

「えっと、その、正しくは...偽彼氏になって下さい!」

い、言ってしまった

「えっ、それってつまりどうゆうこと?」

聞き返されてしまいました。いきなり過ぎて困惑してるのかもしれません...

「えっと、少し自意識過剰とか言われるかもしれませんけど、私ってかなり身なりが整ってますよね。」

あ...自意識過剰だって思われちゃいましたかね

「なので、知らない人達から告白されたりするんですよ。」

えっと、反応してくれません...なんだか辛いです

「だから、その、告白されないようにするために」

「ごめん。そういうのはなんか悪いことをしてるようになるから。それに偽の恋人だとしても釣り合わないよ。他の人を当たって」

そ、そんな、私は他の誰よりも七瀬くんがいいのに

「いえ、七瀬くんだからこそいいんですよ。他の人たちは私のことを見た目や体で選んでますし、私と付き合っていることをステータスにしようとしますから。あなたはそんなことをしない人です」

「なんで俺がそんなひどいことしないと思ったの?するかもよ?」

「あなたはそんなことしない目をしています」

これで認めてくれなかったらどうしましょう。も、もうちょっとだけ粘ってみせます。

「と、とにかくお願いします。何でも言うこと聞くので」

何でもと言ってしまいました。そういうことを言われてしまうんでしょうか...

「本当に、人助けをすると思って...」

どうにかお願いを...

「そこまでいうなら...いいよ」

やった!やりました!嬉しいです!

「ありがとうございます!ありがとうございます!」

と言い勢いよく頭をブンブンしました。

「では、詳しいことはまた明日話し合いましょう!」

「うん。そうしよう」

えへへ、やった、大丈夫でした。

明日が楽しみです

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