チート シミュレーション コンプレックス ~優柔不断の力で最考の新世界を‼~
カミヤシロ アキラ
はじまり『チートを与えるカミサマは哀哭す、そして願う』
「チートとは――万能たる奇跡のことじゃ。
物理法則もいずれ行き詰まる。魔法にも限界がある。
どれだけ鍛えた力でも、努力の結晶でも、やがては老いとともに失われていく――これがこの世の理じゃ。
しかし、チートは違う。そして生物の限界を超える力を与える。無駄な時間を短縮できる。若くして強大な力を手に入れる者は、人生を最大限楽しむことができる――その可能性に満ちた奇跡、それがチートじゃ!」
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「世の中にはチートを嫌う声もあるようじゃな。
チートが忌々しい力……じゃと? 実に愚か。
チートは手段にすぎん。結局、それをどう使うかは持つ者次第じゃろう?にもかかわらず、多くの者がその力を我慾のためだけに使うからそのような発言が出てくる。
俺TUEEEだの、無双だの――ただ快感を得るために力を振るう者ばかり。あるいはスローライフなど称して、膨大な力を持ちながら、矮小な幸せに埋もれるものも多い。それだけの力を持ちながら、結局のところささやかな幸福の追求に留まる。
そうじゃ――所詮、その程度の者がほとんどだった、というだけのことじゃ!」
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「そこで、わらわは問いたい。どのようなチートこそが本当に必要なのか――と。
改めて考えることにしたのじゃ。
チートの本質を見極め、真に人類に必要な力とは何かを探るために、シミュレーションを行うことにした!
生活や世界、そして人生そのものの根本原理を追求する――そんな哲学的視点を持てる者がよい。柔軟な発想、優しい心、そして不断の努力を覆す挑戦を楽しめる者こそがふさわしい。
チートの真価にたどり着ける者は、新たな未来を紡ぎ、人類の革新の原動力となるであろう。キュフフ、楽しみじゃな!」
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