第5話 トイレの怪(2)



あのときトイレには、けんとくんとぼくしかいなかったと思います。

ぼくは、けんとくんがおしっこをするのを見ないように、入り口のドアのほうをむいて、そこのかべにはってあったポスターを見ながらまっていました。


しばらくたって、ものおとがしなくなったので、ぼくはポスターを見たまま「おわったの?」といいました。

けれど、へんじがなかったから、うしろをむいたらけんとくんがいなくなっていました。


ぼくは、ぜんぶのトイレのドアをあけてさがしました。

さい初はけんとくんがぼくをからかっているんだと思いました。

けど、けんとくんはどこにもいなかったんです。

まどのないトイレで、入り口のちかくにぼくはいたし、、、


きゅうにトイレでひとりになったことがこわくて、ぼくはあわてて外へとび出しました。

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トイレの怪 @andy_F

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