稲穂刈り

母なる海は燃え

夕暮れに燃え

軽薄な空は日を透かし

夕日を透かし

鋭い峰は切り取られ

白く切り取られ

稲穂は揺れる

金の鎌 銀の鎌

しゃらりと鳴る

金の稲 銀の稲

娘は一人で稲を刈り

金の穂首を刈り

胸元に光る翡翠

何を思うそのほの赤い頬

山のは空に溶け

土を踏む裸の足


2024.10.31

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