二年間付き合った彼女に突然振られたのだが、その理由というのが冗談としか思えないので、とりあえず僕は足掻いてみた
@JULIA_JULIA
第1話 突然の別れ話
「
恋人である
高校生活も半年を過ぎ、今日もいつものように学校の中庭で昼食を共にしていた僕たち。しかし昼食を食べ終えると、いつものようには、いかなかった。
普段なら弁当箱を片手に二人で手を繋いでグラウンドの方へと歩みを進め、手洗い場で一旦離れる。そうして、それぞれが口を
しかし今日は、そういう風には、ならなかった。
そうして
「・・・実はワタシ、巫女なの。だから、アレをしちゃうと、チカラが失われちゃうの」
・・・はい?
「それなのに
・・・いや、まぁ。たしかに僕としては『そろそろかな』とか思って、ジロジロと色々なところを見ていたけど・・・。だけど別に焦ってはいないし、
って、巫女? 巫女って、なに?
「だから・・・、ゴメンね、
その直後、
チカラって、なに?
放課後になり、僕は急いで自分の教室をあとにした。行き先は、
「
昇降口の下駄箱の前で靴を履き替えている
「話があるんだ! だから───」
「翔くん、やめて! ワタシたち、もう終わったのよ!」
「そんなこと───」
慌てて
「やめてって、言ってるじゃないの! ワタシは・・・、この体は、抱かせてあげられないの!」
「そんなことは求めてない! 僕は
そう。たとえ、この先がなくても。先に進めなかったとしても、僕は
「ワタシはイヤ! 抱いてもらえないのに、これ以上・・・、
・・・ん?
「ワタシは
んんっ?
「だけど一回でもヤっちゃうと、チカラが失われるの! だから
お、おう・・・。
「
「続き? まさか、この前の続きを今からするの!? 三日前にワタシの胸を勝手に揉もうとして、失敗したところから続けるの!? 今日こそ、揉むつもりでいるの!?」
気づいてたのか!?
そう。三日前、僕と
っじゃなくて!! そんなこと、ここで言わなくてイイだろ!!
周りを見ると、多くの白い目が僕へと向けられていた。
なんだよ、胸くらい揉もうとするだろ! 僕たちは付き合ってたんだから!
いやいや、そうじゃない! そんなことじゃなくって!
「
「・・・話の続き? えっと、たしか・・・。
そうじゃない! その話の続きじゃない! 別れ話の続きだよ!
っていうか、言わないでくれ!! やめてくれ!! 僕の思春期丸出しのドキドキな話をしないでくれ!! それにしても、全部、分かってたのかよ!! 気づいてたのかよ!!
心の中で懇願するも、そんなことに意味などなく、周りの生徒たちの目は更に白くなっていた。
オマエら、早く帰れよ! いつまでいるんだよ!
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