後ろから見た景色

実はわたくし、教員をしておりまして。

本日、12月の「朝の集会」でした。



生徒たちは退屈そうに、何人かは真剣に、校長先生の話を聞いています。

先生は何をしてるかというと、意識の半分くらいは話を聞いていて、もう半分で生徒の様子を観察しています。



自分は何をしていたかと言いますと

2階の窓から差し込む朝日と、それを一様に反射する生徒の後頭部を見ながら

こんなことを考えていました。



ああ、若いな、と。




寝ぐせでボサボサ頭の少年にも

肩甲骨まで伸びるサラサラロングにも

いわゆる「天使の輪」がくっきりと見えていたのです。




きっと、彼らは気づきもしないでしょう。

自分たちの後頭部が、一人の教員に

圧倒的な「若さ」を叩きつけているという事実に。




しかし、気づいたのです。

もしかしたら自分の頭頂部が、誰かに、何かを叩きつけているかもしれない、ということに。




自分が持っているものは、案外

他所から見ないと分からないものですよね。

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