戦国時代で討ち死にしたけど転生した先が戦乱の世だったので天下を取ります!

ゆうマツ

第1話 神島信介、転生する

戦国時代の中期とある場所で大規模な戦が起きていた。

「今が好機!一気に敵を崩す!全軍突撃しろ!」

「はっ!」

しかし、この時わが主は致命的なミスをしていた。

「で、伝令!背後より敵襲!」

「なんだとっ」

敵勢はわが軍の背後をつくために軍を迂回させていた。

「はっはっはっ、背後ががら空きだぞ。我らはこれから突撃するぞ!」

「「おぉーー!」」

「よし突撃ーー」

優勢だったのが一気に覆ってしまった。

「上様、早く引いてくだされ」

「いや、目の前の敵を一気に崩す」

「なりませぬぞ、わが軍は袋のネズミ。攻め続ければ引くに引けなくなりますぞ」

「我にも、、、」

「そんなこと言ってる場合ではございませぬ。上様が打たれればお家は潰れてしまいまする。上様が生きてれば挽回する機会はいつでもございまする。殿はそれがし神島が引き受けまする。上様が逃げる時間ぐらいは稼いで見せまする。」

「そうか、あい分かった。神代に3000の兵を与える。敵を抑えよ」

「はっ、命に代えてでも」

「感謝する」

「上様、そんなことよりも早う行ってくだされ。」

「信介、生きて帰れよ。」

「善処いたしまする。」

「よし、皆の者撤退じゃっ」

と言って上様は本領へと引いていった。

「ここに集まりし者よ、ここが死に場所と心得よ。命に代えてでもここを通す出ない!鉄砲隊構え、はなてっ!」

合図で鉄砲隊の火縄銃が火を噴いた。その後、わが軍と敵軍との間で激しい戦闘が繰り広げられた。序盤は敵軍を押していた。しかし、多勢に無勢、時間がたつにつれてみるみるうちに兵力が減っていった。

「上様は逃げられたかの、そこの者残りの兵数はいかほどじゃ」

「はっ、およそ100かと」

「そうか、よし我らの最後の戦じゃ!最後くらい華々しく散ろうではないか!敵大将に向け突撃じゃ!」

そして、最後の突撃はむなしく神島信介は討ち死にした。

『楽しき人生だった』

「、、さま、若様、朝ですよ」

何言ってんだ、この小娘は、と思い目を開けてみると今さっき大量の矢玉を受けたはずなのに体中は何もなっかたかのようにきれいだった。しかも、10代後半くらいの体つきであった。

「いったい何がどうなっている?」

「若様いかがなされました?」

「いや、何でもないぞ。翠、着替えの手伝いを頼む」

「わかりました」

と翠という女性と会話をし、お付きの者と共に城外へ散歩に出かけた。

「なんかいつもより活気がないような気がするが」

「若もお気づきになりましたか。最近、我らが仕える主からの税が上がりましてそれをまかなうために若の父上は仕方なく関賃や年貢を増やしたのです」

「そうか、早急にどうにかせねばなるまい。一旦城に戻るぞ」

「わかりました」

城に帰ってすぐ父に話をしに行った。

「父上」

「信介帰ったか、町はどうであったか」

「それですが、あまり活気があるとは言えませぬ。何故、藤殿に従っているのですか。あのような悪政を敷くなど言語道断ございます。何故独立しないのですか」

「そうは言えど、独立などできぬのよ。今の神島家があるのは藤殿のおかげなのじゃ。今はこらえよ。」

「しかし、!」

「しかしではない。これは、わしが決めたことじゃ。これはそなたの父、そして当主が決めたことじゃ。異論は認めぬ。もうよい、下がれ」

「・・・分かりました。では、失礼いたしまする。」

と言い自室に戻った。その前に自分の御供衆、自分の家臣たちを呼んでいた。ここから、前世の神島信介の覇をこの世界に唱えることとなる。

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