第2話

山奥の小道を突き進み、8歳のわたしがやっと通れる程度のけもの道を通る。


その頃にはもう、わたしはひっくひっくと嗚咽を上げながら泣いていた。








どうしよう、俊が居なくなった。


あそこで待っているようわたしに言い残し、山の奥に消えてしまった。


真っ暗な山奥で、わたしは一人ぼっち。


……とにかく、俊を見つけたかった。


俊に、会いたかった。

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