第12話 狐の亜人、ホオズキ


「勝手にテイムしてごめん。名前を教えてくれない?」

「わ、私はホオズキです。」

ふーん、ホオズキねぇ、さっき、イヌホオズキとか言ったか??あぁ、BADENDの題名ね。

イヌホオズキって確か…………嘘つきだっけ????あぁ、確かに嘘つきだね噂を流してる


……………千変万化とは??


「なぁ、特技教えてくれない??」

「わ、私の特技は………変装です!!」

あ、理解。これかぁ、千変万化の答え。ってことは、今までのやつも意味があったのかもなぁ。



まぁ、それはさておき、このいたいけなロリ狐をテイムしてしまったからには、責任もって育てねばなるまい。



『グギュルルルー』


腹の音か。お腹が空いたんだな。


「う、ご、ごめんなさい。生きててごめんなさい。」


「何言ってんの??生きててごめんなさい??みんな生きる権利があるんだが??」

「わ、私にはそんな権利…………」

「そう、じゃぁ僕があげるね。」

「え??」

「ほら、ご飯食べに行こっか。みんなで。」


「いい!!ご飯!!」

と、カティア。相変わらず食い意地張ってるなぁ。



「行きましょう!!美味しくいただくわ!!」

とノーチェス。なんでも食べるもんね。育ち盛りだもんね。とある部分は成長してないけど…………おっと、殺気が飛んできたのでこの話はこの辺にしておこう。


「い、いいんですか??」

と、ホオズキ。ロリにはしっかり食べてもらわないとねー。辛い思いはもうさせないようにしないと!!







そうして、日の丸で飯を食べに来ました。



「おおー、これが日の丸伝統の飯かぁ。」


目の前に広がるのは………米、ラーメン、うどんなどなどだ。やはり、日本人だからね。美味しそう。箸だぜ!!最高!!やはり、極東なのかもなぁ。


「………どうやって食べるの??」

「その棒を使うんだよ。」

「なんで知ってるのかしら??」

前世持ちなんで」

「ほぇー。私のマスター実は凄かった………??」

「そうだよー、ホオズキのマスターは凄いんだぞー。(棒)」

んなわけないだろ。世界を敵に回せませんけど??世界を敵に勝つことだなんて無理ですけど??




「ま、マスター………ご飯いっぱい食べる!!」


「うん。頑張って。………というか、マスターってやめない??」

「やだ、ご主人マスターはマスターだもん。」

さ、さいですか…………。

「まぁ、いいや。次どこ行こうか。」

「…………今までは、ゴミ王国と、クレメンド王国、それと、この日の丸だっけ??シン??」

「うん。そうだよ。だから、森にいこうかなーと。」

「森!!ホオズキ、行ってみたいです!!」

「はい、1人目。」

「うーん、私も森に行きたいかなぁ。もともと猫と人のアレだから。森には帰ってみたいかも。」

帰るなのか???この場合。

「私、森生まれ王都育ちだから。」

「そっか。」

捨てられたのかもな。こういうのは聞かない方がいいかな??

「いいよ。聞いても。」

「いんや。聞かないでおくよ。思い出させたくない。記憶は楽しいだけの方が良くない??」

「「「それはそう。」」」

「だから、無理やりにはしないよ。話したかったら言って欲しい。そしたら、しっかり聞くよ。責任をとるから。」





この発言でこの臨時(??)パーティーの危機が迫ってしまうことになる。






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