第7話 常闇の血

「ふぁあああああ〜。おはようカティア。」

「おはよう。シン。………何しようか。」

「あ〜、昨日クリスタルドラゴン倒したんだっけ??」

「ん。あ、そっか。報告行ってくる。」

「一緒に行くよ。」

「だいじょ─────」

「野盗の報告。」

「わかった。」


「えへっ。一緒に行けるね。カティアおねーちゃん!!(演技)」


「────死んでいいや。」

「ダメだよ!?死んだら!!」


やめて??僕が殺人犯になっちゃう。


「っていうか、私17歳だけど??」

「いや、僕10歳なんすけど??」

「…………あっ、そっか。たまに年上ってなる時ある。」

「ないと思うよ!?」

合ってますねー。僕は前世30くらいまではいきてたんで。(童貞)







「それじゃぁ、報告しに来た。」

「あら??獣人さん………と、あら可愛い坊ちゃん。どうしたの??食べられに来たの??」

「たべたらだめ。私のだよ。」

「あっ、これは失礼しました。………どうされましたか??」


待って??サラッと流されたけど、食べられる??ここは………おねショタの世界ですか??いや、確かに僕は小さいけどさ。(身長が)………童顔だしさ。(認めたくないけど)はい、ワンアウト。

「あ、そうそう。これ。クリスタルドラゴンの破片。というか、討伐の証。」

「………少々お待ちいただけますでしょうか??」

「わかった。」







数分後。

「はい、お疲れ様でした。本物でした。」


ザワっ!!


あー、なんかこういうの嫌いだわ。なんか、周りが聞いたらザワつくの。苦手だなぁ。


「よかった。でもまぁ、余裕だった。」

「えーと、怪我は??」

「…………なかった。」

「え??冗談ですよね??そこのおじょ………失言しました。お兄さんは??」

うん、流石はギルドの受付嬢。ってか、坊ちゃんなら100000歩譲って許すけど、お嬢ちゃんと言ったら殺してたわ。それに、お兄さんって言い直したから許す!!


「うーんと、怪我はなかったよ??ね??」

「うん。一緒に『血染め亭』でお風呂に入ったけど、傷は見当たらないって。」



そして、またざわざわ。

「あのー、正直うらやm………こほん。怪我はなかったんですね??カードを見せてください。」

「はい。」

「うわ。まじだ。一緒に風呂入ってる。いいなー。」

おい。せめて隠そうよ。欲望を。ってか、そこじゃないでしょ。ツーアウト。


「そこなの??」

「あ、申し訳ありません。ちょっとおねショタいいなー。と思ってました。はい!!」


どストレート。150km/hのストライクゾーンど真ん中ですか??欲求を隠せ。隠せぇぇえええ!!!ってか!!後ろの視線が怖い!!なんか怖いから!!肉食獣な感じがする!!はい、スリーアウト。バッターチェンジ!!なんで妄想☆ひとり野球やってんだろう??





「…………妄想ならいいよ。」

「いいんですか!?」

ザワっ!?!?


あ、ザワついた。後ろ…………特に女の人が。

ってか!!僕の意見は??



「さて、シンは何があったんだっけ??」

「襲われた。」

「は??誰に??」

「一応返り討ちにしたけど…………」

「あー、ではこちらに。」

「ほい。」


死体をぺいっ。え??どこに持ってた??アイテムボックスです。僕だってそこそこ稼いでるんです!!





「はぁ、はぁ。やっぱ、晴れは嫌いだなー。日光は苦手。」

……………だれ??いきなり隣に来たけど!?


「ん??あ、ごめん。並び直すね。」


そして、戻った!?どういうこと!?


「えーと、ちょっと待って??名前は??あ、僕はシン。」

「なるほど、シンね。私は─────ノーチェスよ。話を聞いてたらわかると思うけど、吸血鬼ね。」



そして、周りの人間から僕たちから離れましたとさ。


吸血鬼の何がいけないんでしょう??









人類滅亡ルートHDRのひとりを認識しました。これより、HDRを再生します。】





またぁあああ!?

















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