第10話 湯あみと夕飯

今日の湯あみは少し工夫をしたいるのだ。黒色のたらいを川辺に設置して朝から水を汲んでいたのだ。60ℓ入る四角いタイプのたらいだ。これに水を入れていれば日光で温まるといった感じだ。現在の気候は春といった感じだが、たらいの水を手でかき混ぜていけば、丁度いい感じのぬるま湯になっていた。お風呂に浸かるなら温いが、湯あみならこのくらいでも大丈夫だろう


「ラナさん水温まってるからそのまま湯あみきますよ」


「裕二さんが朝から用意していたみたいでしけど、本当になにもしなくても水があったまるんですね」


たらいに手を入れて水の温度を確かめながら不思議そうにしている


「黒色っていうのが太陽の光で熱くなりやすいので、黒色の容器に入れておけばこんな風に簡単に湯あみができます」


「へー、そうなんですね。裕二さんはいろんなことを知っているんですね」


「そんな大したことはないですよ。ラナさんが今日勉強した平仮名とあとカタカナと漢字を覚えてたらいろいろな本が読めるようになるのでラナさんもいろんなことを知ることができますよ」


「平仮名はもう覚えたので今度はカタカナを教えてください」


「わかりました。明日はカタカナを教えますね」


着替えを用意して先にラナさんに湯あみをさせた。ラナさんが湯あみから出てくると交代で今度は私が入る。今日はいろいろ作業したからしっかり洗おうっと、今日は念入りに洗うことにした。作業と言ってもほとんどパワーショベルでの作業なのだが


ちなみにシャンプー、ボディソープは植物由来の自然に優しい石鹼をしようしている。浄化槽なのど知識もなく設置もできないので少しでも川に垂れ流しの汚水を考えて自然に優しそうな物を選んだ。自分の中では一応エコである


エコついでにプラ容器とかペットボトルなどはスマホのネットショップで0円買い取りをしてくれるので、ごみの心配はない


湯あみから上がり、今日の夕飯を何にしようかと考える。ご飯ものと箸の練習を少し始めようとスマホで購入して、テーブルの上に並べていく


「ラナさん夕飯は牛丼て言って、お米の上に味の染みたお肉を乗せた料理になります。スープとはちょっと違うけど汁物で豚汁って言ってこれもいろんな野菜が入っていて結構おいしいですよ」


「はい、今日の夕飯も美味しそうです」と言って私の箸の持ち方を見よう見まねで使い四苦八苦しながら牛丼を食べ始めた


「日本食は基本器をもって食べるので、器を口元に持ってきてこうやって書き込むとたべやすいですよ」


私が牛丼をかきこむのを見てラナさんも牛丼を少しづつかきこみ始めた。これなら箸で掴んだりしないから食べれるなと自分の牛丼を食べ始めた。ちなみに私の牛丼は特盛だ!生卵も入れたかったが今回は止めておいた


夕飯も終わり今日も私の部屋で二人で移動した


「ラナさんはお酒は飲むのかな?」


「お酒は飲んだことないです。父と姉が食事の時にワインを飲んでましたが、私は聖女ということもあって水を飲んでました」


「それじゃーラナさんも少し飲んでみる?」っと冷蔵庫から缶酎ハイを取り出した

裕二はあまりお酒は強くなくビールは苦手なので仕事終わりはいつも缶酎ハイなのだ


つまみにスナック菓子、ナッツ、チョコなどを出し、缶酎ハイを飲み始める


「仕事の後の一杯はうまい」とナッツを食べながら酎ハイを飲んでいく


ラナさんも恐る恐る缶酎ハイをに口を付け一口


「んー、お酒って美味しんですね」と缶酎ハイを飲みながらつまみを食べつまみの味に驚き、つまみと缶酎ハイをを空けていく


「たぶんワインとかはもっと飲みにくいと思うんだけど、この缶酎ハイは飲みやすく作ってあるから、他のお酒も飲みやすいとは思わない方がいいですよ」


「そうなんですね、このお酒おいしいです。もう一本いいですか?」


「はいはい、今度は少し違う味の缶酎ハイだしますね」


「ラナさんはつまみはどうかな好きなものある」


「どれも美味しいですけど、この黒いチョコというのが一番好きです」


やはり女の子だから甘いものが好きなんだと思いながら、缶酎ハイを飲んでいると夜もどんどん深けていくのであった




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