イリスの小さな冒険譚

少女イリス

あるところに綺麗な銀髪をした美しい少女がおりました。彼女の名前はイリス。16歳でした。

イリスは大きな森の中にある、古びたお城に住むお姫様でした。好奇心が旺盛でいつも何か楽しい事は無いかと探しておりました。

そんなある日。彼女は自分と同じ位の少女の冒険ものを読んでこう思います。

「まぁ、素敵！私もこんな体験が出来たらいいのに。」

季節は夏。彼女がいつもの様に森を散歩していると足元にキラリと光るものを見つけました。

屈み込んで見てみるとそれは小さな金色の鍵でした。

「これは何処の誰のものなのかしら？」

イリスは悩みます。

この鍵の持ち主はきっと困っているに違いない。そうだ、私が落とした人を見つけてあげよう！

そう決めると彼女は早速行動を開始しました。

今まで森の外に出た事の無いイリスの冒険が幕を開けたのです。