◆ 【MAIN SCENARIO:呪われし館の殺人事件】◆
◆ 【MAIN SCENARIO:呪われし館の殺人事件】◆
【概要】
港町リュレーエの街中で探索者達はキャスケット帽にトレンチコートといういかにも探偵という姿の少女と出会う。
探偵風の少女曰く、彼女は世界的な探偵である
彼女の境遇を見かねた探索者達はヴェスピオス山の樹海深くにある呪いの館に向かうことになる。
地殻変動によって生じた崖に架けられた吊り橋を渡ると、そこには呪いの館に興味を持ったという五人の先客達がいた。
誰もいない館で探索者達と玲奈、五人の先客達は一夜を過ごすが、その夜に事件が発生してしまう。
更に夜に落雷が発生して吊り橋が燃えてしまった。
館に残された探索者達は玲奈達と共に事件の解決、そして館の呪いの謎を解くことになる。
【主な登場人物(ネタバレあり)】
・
世界的な探偵である
探偵小説についても知識が豊富で、アガサ・クリスティの長編推理小説『そして誰もいなくなった』についても詳しい。
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【NPC】氷岡玲奈
STR:55
CON:70
SIZ:60
DEX:55
INT:60
POW:65
APP:65
正気度:65
ダメージボーナス:±0
1ラウンドにつき1回行動
技能
<近接戦闘(格闘):40%>
<推理:50%>推理に特化した技能。事件に関連する情報調査や推理の組み立てに長ける。この技能に成功した場合、事件解決に繋がるヒントを閃くことや、手に入れた情報から犯人を導くことができる。
<信用:60%>
<説得:50%>
<言いくるめ:50%>
<法律:30%>
<科学(法医学):70%>
<変装:40%>
<回避:60%>
<図書館:70%>
<目星:60%>
<聞き耳:60%>
<母国語(日本語):80%>
<外国語(英語):60%>
<外国語(フランス語):60%>
※その他の技能は初期値です。
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・
財閥九条家のご令嬢。怖いものみたさに執事と共に呪いの館にやってきた。
庶民を見下す典型的なお嬢様のような性格。
高校時代にお嬢様学校でグループを形成し、気に入らない下級生の女子生徒に執拗にイジメを行い、自殺に追いやった。
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【NPC】九条菜月
STR:40
CON:60
SIZ:60
DEX:50
INT:50
POW:60
APP:100
正気度:60
ダメージボーナス:±0
1ラウンドにつき1回行動
技能
<魅惑:50%>
<回避:20%>
<母国語(日本語):70%>
※その他の技能は初期値です。
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・
財閥九条家の執事。九条菜月に振り回されている。
過去にとある子爵家に仕えていたが、ギャンブルで作った借金のために子爵家の金に手をつけ、それを知った子爵に警察に突き出されそうになったところを殺害したという過去がある。
その事実を九条家の当主に知られ、使用人として飼い殺しにされている。
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【NPC】土方獅童
STR:80
CON:70
SIZ:95
DEX:70
INT:70
POW:60
APP:50
正気度:60
ダメージボーナス:+1D6
1ラウンドにつき1回行動
技能
<威圧:50%>
<運転(自動車):80%>
<心理学:20%>
<跳躍:40%>
<文書偽造:70%>
<母国語(日本語):60%>
※その他の技能は初期値です。
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・アドルフ・バルシュミーデ
ドイツ出身で新日家。オカルト雑誌の記者で、呪いの館の調査のためにやってきた。
元はゴシップ記事の執筆者で、ある政治家一家の周囲を嗅ぎ回って執拗に取材をして、心が病ませて政治家の妻と娘を自殺に追い込んだ。
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【NPC】アドルフ・バルシュミーデ
STR:60
CON:60
SIZ:80
DEX:60
INT:90
POW:90
APP:55
正気度:90
ダメージボーナス:+1D4
1ラウンドにつき1回行動
技能
<芸術(写真術):80%>
<記事のネタを見つける記者の嗅覚:90%>
<ゴシップ記事で精神攻撃する:80%>
<ゴシップ記事で社会的に破滅させる:80%>
<製作(ゴシップ記事):100%>
<製作(オカルト記事):50%>
<母国語(ドイツ語):80%>
<外国語(英語):30%>
<外国語(日本語):20%>
※その他の技能は初期値です。
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・
一世を風靡するアイドル騎手。彼のおかげで日本競馬界が空前絶後の盛り上がりを見せているが、その裏では競馬を利用した八百長を行っていた。
その事実を記者の一人に知られると繋がっていた暴力団組員を使って記者を殺害し、その罪を隠蔽した。
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【NPC】羽馬一郎
STR:80
CON:70
SIZ:90
DEX:90
INT:80
POW:60
APP:85
正気度:60
ダメージボーナス:+1D6
1ラウンドにつき1回行動
技能
<乗馬:60%>
<威圧:50%>
<言いくるめ:30%>
<信用:80%>
<魅惑:40%>
<母国語(日本語):60%>
※その他の技能は初期値です。
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・ローレンス・ジェーン・ワトスン
ステイツの著名な判事。
極めて厳格な裁判官で正義感に溢れる人物である一方、彼の担当した事件は有罪判決に溢れており、一部では「首吊り判事」と呼ばれている。
本人曰く、「一切の主観を捨てて客観的な証拠を積み重ねていった結果、有罪になる場合が多いとのこと。また、何故か死刑が相応の事件ばかり担当することになる」とのこと。
どこからともなく五人の罪が読み上げられた翌日、頭を潰された死体として発見された。第一の犠牲者。
※実は屋敷に罪人を集めた張本人。幼少期から生き物が死ぬのを見たり殺したりして喜ぶ嗜虐趣味とそれとは対極にある罪のない人や動物を苦しめ殺したりすることを断じて我慢できない強い正義感を持ち合わせていた。それら全てをほぼ満足させてくれる司法職に就き、手掛けた事件は全て、感情に動かされず証拠のみに則って公正に裁いていた。しかし近年、自分をコントロールする力が弱くなり、自分で人を殺したくなってしまう。それもただ殺すのではなく、稀有で不可能と思えるような殺人をしたいと考えるようになってしまった。一方で、生来の正義感が罪もない人を苦しませてはならないと邪魔をした。そんな中で他の四人の罪を知り、司法で裁けない四人を殺害して断罪を行おうと目論んだ。……要するに『そして誰もいなくなった』のローレンスと同じような人物だが、自身が殺しに手を染める前に屋敷の呪いによって殺されてしまった。
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【NPC】ローレンス・ジェーン・ワトスン
STR:50
CON:50
SIZ:60
DEX:40
INT:100
POW:80
APP:50
正気度:0
ダメージボーナス:±0
1ラウンドにつき1回行動
技能
<射撃(拳銃):100%>
<法律:100%>
<信用:90%>
<図書館:90%>
<外国語(英語):100%>
<外国語(日本語):50%>
※その他の技能は初期値です。
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・マエストロ=デイヴィ・エイハブ
呪われし館の主人。元は人間だが、魔術を使って吸血鬼となった。
若くして父母を亡くして屋敷と莫大な財を受け継ぐ。偏屈な人物であまり人付き合いをしていなかった。
家族と思い出を大切にしており、いつまでも屋敷を守るべく財を投じて魔術により吸血鬼になる。
その後、マエストロが姿を消したため屋敷は他人の手に渡ることになったが、その度にマエストロが殺害して館は呪われた館として恐れられるようになった。
【シナリオの導入】
港町リュレーエの市場で探偵風の格好をした氷岡玲奈に話し掛けて頼みを聞くことがフラグになっています。
呪われた館のある大樹海はシナリオ開始時点では探索場所に指定できませんが、玲奈から所在地情報を得ると探索場所に指定できるようになります(具体的には路線バスで移動できる駅が一つ追加されます)。
【シナリオの流れ】
①港町リュレーエの市場に行く。
ここでは、まず港町リュレーエ市場に入った時の描写の一例を示します。
【港町リュレーエ市場の描写の一例】
港町リュレーエの市場は、様々なお店が乱立して活気に満ち溢れているようです。その中に、明らかに現地民でも観光客でも無さそうな服装の少女を見つけます。
茶色のキャスケット帽に、同色のケープコート、その下に薄緑色のワンピースを着た可愛らしい雰囲気の少女は少し挙動不審で何やら困惑しながら周囲を見回しています。
背中には大きなリュックサックを背負い、手には虫眼鏡を持っている姿から、彼女が探偵かそれに類する仕事についていることに探索者は気づくでしょう。
探索者は何やら困っている様子の少女に話しかけてもいいですし、話しかけなくても構いません。
探偵風の少女に話しかけた場合、イベントが発生します。
【イベント:探偵助手の少女との出会い】
探偵風の少女(???)「あっ、あの!! 挙動不審でしたよね? す、すみません。私は
ここで探偵・護堂晴充を知っているか特殊なアイデアロールを行います。
護堂晴充は有名な探偵なので、<アイデア>に+30%して振ってください。
成功した場合、「護堂晴充が世界的に有名な名探偵であること」と、「伝説の怪盗、
失敗した場合は<コンピュータ>に成功することで上記の情報が入手可能です。
玲奈「私は護堂先生と一緒に依頼を受けて大樹海の中にある呪いの館を調査することになっていたのですが……先生は島に着くや否や、盗道燦星がリンプレントにあるウェーバード博物館が所蔵する『金剛の涙』と呼ばれる宝石を盗むと予告したと耳にしてしまいまして、依頼のことは私に任せて大都市リンプレントまで一人で行ってしまわれたのです。……の、呪われているっていう噂の館に一人でいくのが怖くて怖くて……助けて頂けませんか?」
ここで玲奈の求めに応じた場合、玲奈が仲間に加わります。断った場合も再び話しかけることで依頼を受けることが可能です。
なお、玲奈を仲間にしたまま本シナリオを放置して探索を進めることもできますが、その場合は玲奈から「早く大樹海の館に行きましょうよ!」としつこく催促されます。
流石に玲奈が全ルートでしそうな反応を纏めることは厳しいので、 【MAIN SCENARIO:呪われし館の殺人事件】での描写を参考にそれっぽくロールプレイしてください。
②呪いの館に向かう。
大樹海を経由して呪いの館に向かいます。最寄りのバス停はないため、温泉街アクアリーティア、美白村、クレーター高原から侵入することをお勧めします。
大樹海を探索して、東側大樹海のE-16に向かってください。入ると自動でイベントが発生します。
【イベント:呪いの館前①】
草木が生い茂る大樹海――見渡すばかり木々ばかりの森の中に急に拓けた場所が現れます。
目の前には大きな谷があり、吊り橋が一つだけ通されているようです。反対側には少し古そうな大きな屋敷が見えます。
玲奈「あっ、あれが……呪いの館ですか?」
???「おう? 嬢ちゃん達も肝試しか? それとも、俺と同じように仕事か?」
吊り橋を渡ろうとしていた男が探索者達や玲奈の存在に気づいて戻ってきました。
禿頭の男は西洋人らしい顔立ちで青い瞳を分厚いサングラスで隠しています。
リュックサックを背負っただけの軽装で、首からはカメラを下げているようです。
???「もしかしてジャパニーズか? 俺は日本が好きで、何回も行ったことがあるぜ。名乗るのが遅れたが、アドルフ・バルシュミーデだ。今はオカルト雑誌で記者をしている。観光に来ていたら呪いの館の噂を聞いたんで、仕事をしに来たって訳さ。ほら、行くならさっさと行こうぜ!」
玲奈「ううっ……こういう吊り橋って苦手だけど、勇気出さないと! みなさん、行きましょう!」
その後、探索者達は玲奈とアドルフを追って呪いの館に向かうことになります。
呪いの館エリアに到着すると、探索者達はアドルフに続いて玲奈と共に屋敷に入ります。
なお、鍵は空いていたようです。
エントランスに入ったところで再びイベントが発生します。
【イベント:呪いの館エントランスにて】
館に入ったところで新たに探索者達は四人の男女と会うことになります。
一人目は黒髪姫カットの東洋人の少女で、高級そうなワンピースを着ています。身につけているアクセサリーや宝飾品も全て高級品のようです。
そんな典型的な現代のお嬢様のような少女の左後ろに待機するように立っていたのが執事服を纏った東洋人の男でした。
少女達と反対の方に視線を向けると、真っ白なスーツを着た高身長のイケメンと、いかにも真面目そうな西洋人の老人でした。
???(お嬢様風)「あら? 折角、この呪われた館がどれほど恐ろしいものなのか私が調査して嘘偽りしかないことを証明しようと思っていましたのに、こんなにぞろぞろと……それもほとんど庶民の方ばかり。いいかしら? 私と貴方達は本来、住む世界が違うのよ! この九条財閥の令嬢であるこの私、
???(執事風の男)「お嬢様、流石にそのようなことをおっしゃるのは……」
菜月「あら?
???(羽馬と呼ばれたスーツ姿の男)「まあまあ、お嬢さん。僕に免じて許してあげてくれないかな? 初めまして、僕は
ここで羽馬一郎を知っているか特殊なアイデアロールを行います。
羽馬一郎は一世を風靡するアイドル騎手なので、<アイデア>に+20%して振ってください。
成功した場合は「一世を風靡するアイドル騎手で彼のおかげで日本競馬界が空前絶後の盛り上がりを見せている」ことを探索者達は知っていていいでしょう。クリティカルした場合は「その裏で競馬を利用した八百長を行っているという噂がある」ことを思い出します。
失敗した場合は<コンピュータ>に成功することで上記の情報が入手可能です。
なお、玲奈の<アイデア>は自動失敗です。
玲奈「す、すみません……私、競馬には興味がなくて」
一郎「ああ、未成年だからかな? 僕の名前を知らない人がいる……まだまだということだね」
菜月「羽馬様、そんな庶民の相手より、私とお話ししませんか? その方が羽馬様にとっても有意義だと思いますわよ。獅童、ほら、貴方は食事の準備でもしていなさい」
菜月と一郎はそのまま階段を上がって上の階に消えていきます。
獅童も「お嬢様が申し訳ございません」と言って【2厨房】の方へと消えていきました。
アドルフ「騒がしい奴らだったな……じゃ、俺もちょっくら探検してくるぜ。泊まれそうな部屋見つけておきたいしなぁ」
アドルフも二人の後を追うように上の階に消えていきました。
???(真面目そうな老人)「挨拶が遅れたな。私はローレンス・ジェーン・ワトスン、ステイツで判事……君達の国で言うところの裁判官をしていた。どうやら彼らも私と同じように招待状を受け取ってこの屋敷に来たようだ」
玲奈「招待状、ですか?」
ローレンス「ああ、いずれも差出人の名前はなく、緋夏樹旅行代理店のチケットが手紙に同封されていたようだな。では、私はこれにて失礼する。……私達は招待されたが、ここは呪いの館と呼ばれているような場所だ。あまりこのような場所に好奇心で居ない方がいいと思うぞ」
玲奈「わ、私だって怖いですよ! でも、探偵の護堂先生が館の調査を引き受けたのに、先生は他のことに夢中で……依頼を放置する訳にもいかないですし、仕方ないんです!!」
ローレンス「そうか……お嬢さんにも色々とあるのだな。……これも致し方のないことか」
そう言い残してローレンスは去っていきます。
③自由に屋敷を探索せよ。
ここからは屋敷を自由に探索することができます。
なお、一つの部屋を探索するのにかかる時間は十五分、階の違う部屋を探索するのにかかる時間は二十分とします。
探索可能な時間は六十分で、探索終了と同時に食事の時刻になるため、探索者達は獅童に呼ばれて【1晩餐室】に向かうことになります。
なお、今回の探索では玲奈は同行せず、三階の【32客室6】で荷解きをしています。玲奈を同行させたい場合は【32客室6】で玲奈と合流してから探索を進めてください。
この探索終了後、探索者がいつのタイミングで屋敷に到着した場合でも自動的に時間が午後六時、十八時となります。
※ 【1晩餐室】のガラスケースの人形は、この段階では五体しかいません。また、机を調べてもラジカセを発見することはできません。
④呪いの館一日目、夜
【1晩餐室】に集まり、獅童が用意した夕食を食べることになります。
【イベント:晩餐室にて】
獅童「そういえば、屋敷には既に食材が用意されていたのですが、どなたが用意したのですか?」
一郎「僕ではないよ」
アドルフ「俺でもないな」
ローレンス「私でもない」
玲奈「こ、怖いこと言わないでくださいよ!」
その後、探索者達も揃って食事をはじめようとするのですが、唐突に部屋の電気がバシッと消えてしまいます。
ここで全員、<聞き耳>を振ってください。ハード成功で「カチッ」という小さな音が聞こえたという情報を得られます。
???『淑女ならびに紳士の皆さん、お静かに。貴方方は次に述べる罪状で告発されている。九条菜月、貴女は高校時代に学校でグループを形成し、気に入らない下級生の女子生徒に執拗にイジメを行い、自殺に追いやったのは貴女だ』
菜月「はぁ? なんのことよ!! 自殺に私達は関係ないでしょ! あんなの勝手に死んだだけじゃない!! それに、ほら、手を汚したんじゃなくてちょっとほら虐めただけっていうか? 全部あいつが悪いに決まっているんでしょ! それなのに、死んでも私に迷惑かけて、本当に腹が立つわ!」
???『土方獅童、子爵家に仕えていた時に、ギャンブルで作った借金のために子爵家の金に手をつけ、それを知った子爵に警察に突き出されそうになったところを殺害したのは貴方だ』
菜月「はぁ!? まさか、獅童! 貴方殺人者だったの!?」
獅童「ち、違う! おい、どこのどいつか知らねぇがふざけんなよ!!」
???『アドルフ・バルシュミーデ、ゴシップ記者時代にある政治家一家の周囲を嗅ぎ回って執拗に取材をして、心が病ませて政治家の妻と娘を自殺に追い込んだのは貴方だ』
アドルフ「えぇ、私は以前ゴシップのライターをしていましたとも。ですが、政治家とその周辺を監視して、正しいメディアとして読者の皆様に情報を発信する、それが我々ジャーナリストの役目なのですよ。まあ、近年はSNSなどという玉石混交のメディア擬きのせいで偽情報が拡散され、挙句メディアへのネガティブキャンペーンなんてものもされていますから商売上がったりなんですけどね。おかげで私もオカルト方面に転職せざるを得ませんでしたから」
ローレンス「……メディアが必ずしも正義だとは言えないだろう。偏向報道、でっちあげ、切り取り……君達ブン屋も罪がないとは言えないだろう? それに、執拗な取材の果てで人死が出て、それで罪を犯していないと言えるのか?」
アドルフ「それこそ、さっきのお嬢さんみたいに無関係な話ですよ。自殺との因果関係を示す証拠をご用意くださいな。そういうの得意でしょ、法律畑の判事さん。というか、アンタの方が人殺しているだろ? 『首吊り判事』殿」
???『ローレンス・ジェーン・ワトスン、罪のない多くの被疑者に死刑を宣告して、冤罪の者達を殺してきたのは貴方だ』
アドルフ「だってよ……やっぱりアンタ」
ローレンス「私は一切の主観を捨てて客観的な証拠を積み重ねていった。その結果、有罪になる場合が多かっただけだ。それと、何故か死刑が相応の事件ばかり担当することになった。まあ、極悪人達ばかりを引き寄せた私はある意味で死神かもしれないな」
???『羽馬一郎、競馬を利用した八百長を行い、その事実を記者の一人に知られると繋がっていた暴力団組員を使って記者を殺害し、その罪を隠蔽したのは貴方だ』
一郎「この私が暴力団と繋がって八百長? 一体どこに証拠が? というか、さっきからなんです! こそこそしていないで出てきなさい!!」
???『裁きの座の被告人達、貴方達に申し開きはできるか?』
ここで音は止みます。
菜月「本当に最悪な気分だわ! ねぇ、そこの庶民! 貴方、探偵なんでしょ! とっとと事件を解決なさい! 私は部屋に帰って寝るわ!」
獅童「お、お待ちくださいお嬢様!!」
菜月と獅童は部屋を去っていきます。
アドルフ「なんか面白いことになってきたな! 呪われている館で、罪を裁くってか! こいつは面白い! 帰ったら記事にして出版してやるぜ! じゃ、嬢ちゃん達! 事件解決は頼んだ! 俺はこの館の呪いの方を調べないといけないからな!」
一郎「では、私もこれで。……しかし良かったですね。貴方達が名前を呼ばれなかったということは、殺されずに済みそうということなのでしょう? ああ、羨ましいことこの上ない!」
ローレンス「私も失礼するよ。少々眠くてね……少し先に横にならせてもらおう」
④′晩餐室を探索しよう。
この日の夜の探索は晩餐室限定となります。
【1晩餐室】の詳細は◆【エリア紹介:呪いの館】◆をご覧ください。
探索後は三階に移動して、客室の空き部屋から好きな部屋を選び、就寝となります。なお、二日目以降の就寝とは違って強制睡眠です。
また、先ほどのイベントを思い出して<アイデア>を振ることができます。成功した場合は「あれ? この展開に似た推理小説があったような」とデジャブを感じます。クリティカル成功した場合はそれがアガサ・クリスティの長編小説『そして誰もいなくなった』であることが分かります。
まあ、このタイミングで玲奈から話を聞くことも可能です。
玲奈「今回の事件なんですけど……アガサ・クリステ先生の推理小説にそっくりなんです。十人の小さな兵隊さんに準えられて一人ずつ湖東に集められた人達が殺されていくのですが……その事件の状況にそっくりで。まだ証拠はないので決めつけはできないですが、犯人は……ローレンス判事じゃないかと疑っています。名前も一緒ですし……流石に偶然って切り捨てるのは……」
この推理はローレンスが死んでいないこの日にしか聞けないセリフです。それ以外の日だと以下の台詞に変化します。
玲奈「私、ローレンスさんを疑っていたのですが……彼が違うとなると一体誰が犯人なんでしょう? みんな怪しく見えてきます! それに、呪いの可能性もあるんですよね……えぇ、私は嘘だと思っていますよ! ちゃんと犯人はこの中に居る筈です! 探偵見習いとして見つけないと!!」
⑤二日目、ローレンス死す。
朝になると同時にイベントが発生します。
【イベント:第一の犠牲者ローレンス】
探索者達は部屋の外から聞こえてきた男の声で目を覚まします。部屋の外に出ると、ローレンスの部屋の扉を開けた獅童が真っ青な顔で立っていました。
彼の声に反応したのか、玲奈、菜月、アドルフ、一郎が部屋から飛び出してきます。
探索者達が部屋の中を見ると、そこには頭を潰されたローレンスだったモノの死体が横たわっていました。
知人の凄惨な死を目撃した探索者は<SAN値チェック:1/1D4+1>です。
菜月「あ……朝から嫌なものを見たわ。食欲が失せちゃったじゃない」
アドルフ「俺は正義感があるローレンスがやっているんじゃないかと睨んでいたが……こうなってくると全員疑わしくなってくるな」
一郎「こうなってくると屋敷を出たくなるね。外を見てくるよ」
アドルフ「じゃ、後は任せたぜ探偵さん。獅童さん、申し訳ないが食事は少し待ってからもらいに行くぜ」
獅童「承知しました」
このイベント終了後に自由探索が可能になります。
できるのは屋敷の探索と聞き取り調査の二つです。
屋敷を探索する場合は呪いの館のほぼ全域を調査することができます。
例外として、現在生存しているNPCの部屋は調査対象に選べません。玲奈、菜月、獅童、アドルフ、一郎の部屋は基本的に死亡時に調査が可能になります。なお、玲奈の部屋については交渉技能を振って成功すれば探索箇所に加えることが可能です。
菜月、獅童、アドルフ、一郎の部屋に行くことで個別に話を聞くことができます。詳細は【聞き取り調査】の項目をご覧ください。なお、当然ながら聞き取りは生者のみに有効で死者に話を聞くことはできません。
この段階で屋敷の外に出る場合、イベントが発生します。
外に出ずに探索を続けた場合は、別のイベントが発生します。
それぞれ詳細はそれぞれのイベントの項目をご覧ください。
一つの部屋を探索するのにかかる時間は十五分、階の違う部屋を探索するのにかかる時間は二十分、聞き込みをする場合は一人につき十分経過として判定します。
イベントは五分経過としてカウントします。
食事は獅童生存時は三食用意してくれます。食事をとることで
獅童死亡後は代わりに玲奈が食事を作ってくれます。【2調理室】で探索者が作ることも可能です。
食事を一日抜く程度では何もありませんが、数日抜いた場合は絶食状態になり、全ての技能に-50%の補正、更に一歩歩くことに
【イベント:呪いの館前②】
一郎「橋が……落ちている……」
探索者達がその声を聞きつけて外に出ると、昨日まではしっかりとあった吊り橋が落ちていました。
一郎「ははは……帰れなくなるとはね。他に脱出できる場所がないか、望み薄だけど探ってみようかな? 君達は推理を頑張ってくれ。……まあ、脱出路を見つけられなければみんな死んじゃうんだけどね」
一郎はそう言い残して館の中に帰っていきました。
【イベント:二日目探索中、外に行かなかった場合】
一郎「君達に残念なお知らせがある。吊り橋が落とされていた。どうやら、僕達はここに閉じ込められたみたいだ。他に脱出できる場所がないか、望み薄だけど探ってみようかな? 君達は推理を頑張ってくれ。……まあ、脱出路を見つけられなければみんな死んじゃうんだけどね」
一郎はそう言い残して館の奥へと消えてしまいました。
【聞き取り調査】
二日目からNPCに聴取が可能になります。ここには、それぞれのNPCから聞き取れる情報を書いておきます。それ以外の情報については設定していないので、KPの判断で追加するなり、「それについては情報が出ない」として頂いたり自由にしてください。
●九条菜月
・「屋敷には何番目にやってきたのか?」
「屋敷には獅童と一緒に来たわ。順番はアドルフっていう胡散臭い記者の一つ前ね。……ほら、答えてあげたんだからとっとと事件解決しなさいよ! いつまで屋敷に留まらせる気なの!?」
・「あの証言は事実なのか?」
「はっ? まさか信じているの? まあ、仮にあれが事実だったとしてもあたしが殺した訳じゃないわ。あいつが勝手に死んだのよ。私が手を下した訳じゃないわ! ああ、迷惑。ってか、そんなことより貴方達! 事件解決しなさいよ!」
●土方獅童
・「屋敷には何番目にやってきたのか?」
「屋敷にはお嬢様と一緒に来ました。私の一つ前は確かローレンス殿でしたね」
・「あの証言は事実なのか?」
「お答えしかねます」
●アドルフ・バルシュミーデ
・「屋敷には何番目にやってきたのか?」
「見ていただろ! 君達の一つ前だ。吊り橋の前にいただろう? まあ、館の扉が閉まっていたし、他に証明してくれる人はいないんだけどな。寧ろ、君達に俺が無実だって証言してもらいたいものだよ!」
・「あの証言は事実なのか?」
「まあ、嘘は言ってないんだろうが……そんなこと、他のメディアだってやっているだろう? なんで俺だけ吊し上げられなきゃいけないんだ?」
・「館について情報が欲しい」
「呪われた館の最後の持ち主はマエストロ=デイヴィ・エイハブって奴だそうだ。随分昔だからとっくの昔に死んでいるだろうけどな。若い時に家族が相次いで死亡して遺産として館と財産を継承したらしい。魔術なんていう非現実的なことを真剣に研究していたような、頭のネジが外れた奴だったみたいだぜ。そいつは昔から人付き合いが苦手で使用人達もそいつの代でみんな辞めちまったって話だ。死体は確認されていないが、死亡したと判断されて屋敷は別の人間に手渡されることになったが、それから屋敷の持ち主となった奴は次々と不審な死を遂げた。まあ、だから呪われた館、呪いの館とか呼ばれているんだろうな。……まあ、その呪いってのも疑わしい話だと思っているんだけどな。俺は不動産屋あたりが一枚噛んでいると思っているぜ。呪いも魔術も、そんなの現実にある訳ないだろう? そういうのは大体トリックがあるってのがオカルト記事を書いてきた記者としての実感だ」
●羽馬一郎
・「屋敷には何番目にやってきたのか?」
「屋敷には最初に来た……が僕が犯人ではないぞ! 最初に来たからと言って犯人だと決めつけるんじゃない! そもそも鍵は空いていたんだ。そういえば、僕が屋敷に入った時に何やら物音が聞こえたっけ?」
・「脱出経路は見つかったのか?」
「あれから一通り探したが、中庭から逃げるのは無理そうだな。断崖絶壁を超えていくのは難しい。かといって、崖下に降りるのも危険だ。……吊り橋の復旧も難しそうだし、隠し通路の一つでもあればいいんだけどね。もし見つけたら教えてくれると嬉しいな」
・「あの証言は事実なのか?」
「疑うのであれば証拠を持ってきてもらいたいものだよ。というか、そんな調査よりもまずはこの状況をどうにかするのが先決じゃないか。このままだと原因も分からないままみんな殺されてしまうぞ! 君達が名前を呼ばれなかったからと言って殺されないとは限らないんだからた!」
【二日目以降の死亡について】
ローレンスはシナリオの性質上、確定で死亡しますが、それ以外のNPCについては死亡が確定している訳ではありません。
呪いの館で事件を起こしている犯人を無力化するまでは一夜ごとに死者が増えていきます。
殺される順番は獅童→アドルフ→一郎→菜月で、固定されており、四人の死後は玲奈が、玲奈の次は探索者の中から確定で誰かが殺されます。なお、この真夜中の殺人に抗う術はなく、ターゲットになった対象は問答無用で殺害されてキャラロストとなります。生還のためにはできる限り早く元凶を見つける必要があります。
なお、菜月、獅童、アドルフ、一郎については殺されても何もありませんが、玲奈が殺害されてしまった場合はシナリオクリア時点でのクリア報酬が減ってしまいます。お気をつけください。
【イベント:第二の犠牲者獅童】
探索者達が部屋の外に出ると、獅童の部屋が半開きになっていました。
しばらくすると玲奈、菜月、アドルフ、一郎が獅童の部屋にやってきました。
探索者達が部屋の中を見ると、そこには頭を潰された獅童だったモノの死体が横たわっていました。
知人の凄惨な死を目撃した探索者は<SAN値チェック:1/1D4+1>です。
菜月「少なくとも犯人は獅童では無かったということね。……で、犯人は一体誰なのよ!? そこのジャーナリスト? それとも羽馬様? いえ、そんな筈ないわよね。……もしかして、探偵の貴方が実はやっているんじゃない? 名前も呼ばれていなかったみたいだし」
玲奈「わ、私は違いますよ!! 犯人じゃありません!!」
菜月「じゃあ、残りのあんた達かしら? 無実を証明したいならとっとと事件を解決しなさい! それと、飯炊き係が死んだからお前達が飯を作るのよ!! いいわね!!」
そう言い残して菜月が部屋に戻ってしまいました。
一郎「やれやれ……困ったお嬢様だ。私も失礼するよ。脱出できる場所がないか調べてくるとしよう」
アドルフ「んじゃ、俺も失礼するぜ。犯人探しは任せて俺は館をもう少し調べるとするよ!」
このイベント終了後に自由探索が可能になります。
【イベント:第三の犠牲者アドルフ】
探索者達が部屋の外に出ると、アドルフの部屋が半開きになっていました。
しばらくすると玲奈、菜月、一郎が獅童の部屋にやってきました。
探索者達が部屋の中を見ると、そこには頭を潰された獅童だったモノの死体が横たわっていました。
知人の凄惨な死を目撃した探索者は<SAN値チェック:1/1D4+1>です。
菜月「まずいわね……獅童に続いてアドルフまで……」
一郎「脱出経路は未だに見つかっていない。……事件の解決を急がないとそろそろ危険そうだ。……一応聞くけど、君達の中に犯人はいないんだよね? もう満足しただろう? これ以上罪を重ねずに名乗り出て欲しいものだよ」
菜月と一郎はその後、探索者達と玲奈に「速やかに事件を解決するように」と念押しして部屋に戻りました。
このイベント終了後に自由探索が可能になります。
【イベント:第四の犠牲者一郎】
探索者達が部屋の外に出ると、一郎の部屋が半開きになっていました。
しばらくすると玲奈、菜月が一郎の部屋にやってきました。
探索者達が部屋の中を見ると、そこには頭を潰された獅童だったモノの死体が横たわっていました。
知人の凄惨な死を目撃した探索者は<SAN値チェック:1/1D4+1>です。
菜月「嘘でしょ! 羽馬様までッ! あんた達が犯人なんでしょ!! 私が犯人じゃないんだからそれしか考えられない!! もう誰も信じられないわ! 部屋に誰も来ないで頂戴!!」
菜月はそう言い残して部屋に篭ってしまいました。
これ以降、菜月から【聞き取り調査】を行うことができるようになります。
このイベント終了後に自由探索が可能になります。
【イベント:第五の犠牲者菜月】
探索者達が部屋の外に出ると、菜月の部屋が半開きになっていました。
しばらくすると玲奈が菜月の部屋にやってきました。
探索者達が部屋の中を見ると、そこには頭を潰された獅童だったモノの死体が横たわっていました。
知人の凄惨な死を目撃した探索者は<SAN値チェック:1/1D4+1>です。
菜月「……これで名前を呼ばれてしまった人達は全員死んでしまいましたね。まだ、この殺人は続くのでしょうか? ――みなさん、調査を続けましょう! 事件を解決して屋敷を脱出しないと危険です!!」
このイベント終了後に自由探索が可能になります。
【イベント:第六の犠牲者玲奈】
探索者達が部屋の外に出ると、玲奈の部屋が半開きになっていました。
探索者達が部屋の中を見ると、そこには頭を潰された玲奈だったモノの死体が横たわっていました。
知人の凄惨な死を目撃した探索者は<SAN値チェック:1/1D4+1>です。
このイベント終了後に自由探索が可能になります。
【イベント:第七の犠牲者〇〇】
探索者達が部屋の外に出ると、探索者の〇〇の部屋が半開きになっていました。
探索者達が部屋の中を見ると、そこには頭を潰された〇〇だったモノの死体が横たわっていました。
知人の凄惨な死を目撃した探索者は<SAN値チェック:1/1D4+1>です。
このイベント終了後に自由探索が可能になります。
⑥呪いの館を探索せよ!
この項目では呪いの館を攻略する最短ルートをご紹介します。
その他の館の部屋の情報については◆【エリア紹介:呪いの館】◆をご覧ください。
まずは、【10管理室】を探索して、壁に打ち付けられた釘に掛かっている『屋敷の鍵』を回収します。
次に二階にある【26主人私室】に移動し、机に<目星>を振って調べて『小さな鍵』を入手します。
次に【6書斎】にいき、机を調べて鍵の掛かっている机に『小さな鍵』を入手します。
「屋敷の全体図と、地下への階段の場所」や「地下道を通って崖下を経由し、崖向こうの森に出ることができる」という情報を入手したら、地下に行くために床に<目星>を振ります。
地下への入り口を発見したら、階段を降りて地下一階に移動し、【43倉庫】で<目星>を振って『魔法の鍵』を入手します。
戦闘に備えて【42秘密書架】を探索しておくのも良いでしょう。
準備ができたら【44大部屋】に入りましょう。【44大部屋】に入るとイベントが発生します。
⑦マエストロとの邂逅。
【44大部屋】に入った瞬間にイベントが発生します。
【マエストロ=デイヴィ・エイハブとの遭遇イベントの描写】
その部屋は他の部屋よりも広い部屋でしたが、家具なども置かれていないようです。
殺風景な印象を探索者達は受けることになるでしょう。
部屋にいたのは、黒いマントを纏った男でした。身体は骨と皮だけの萎びた状態になっており、顔もげっそりと痩せこけています。
背中からは蝙蝠のような翼を生やし、まるでお伽話に語られる吸血鬼のような姿です。
???「我はマエストロ……この館の主人だ。この私の! 大切な館に! 思い出の詰まった館にッ!! 土足で踏み入ったことを! 後悔させてやる!!」
マエストロは探索者達に怒りを露わにして襲い掛かってきます。戦闘開始です。
詳細は◆『エネミー図鑑』の情報◆をご覧ください。
戦闘終了後、マエストロは黒いモヤとなって四散します。
マエストロは【MAIN SCENARIO:呪われし館の殺人事件】のラスボスですが、彼を倒してもシナリオはもう少し続きます。
戦闘後に部屋を探索する場合、地下への階段があることを知っている場合は<目星>の成功だけで発見することができますが、何も情報がない場合は部屋で<目星>か<聞き耳>を振ってクリティカルする必要があります。
地下への階段は床下に隠されており、<目星>ならば床板の埃が階段の隠されている一部分だけ少ないことに、<聞き耳>であれば歩いた時の足跡の僅かな違いで発見できたという判定になります。
地下への階段は螺旋を描きながら更に下へと続いており、最下層には直線上の廊下が伸びています。外からの明かりを頼りに廊下を進むと扉があり、扉を開けると谷の下に出ます。反対側にも同じ扉があるので反対側の扉を開けて更に進み、螺旋階段を上がっていくと小さな小屋に出ます。小屋を出ると屋敷の反対側の森の中に出ます。小屋に対して<クトゥルフ神話>を振って成功するか<オカルト>を振ってハード成功すると、小屋には認識妨害の魔術が掛けられていたことが分かります。小屋を一度発見した者には効果がないため、再び呪いの館に向かいたい場合はこの小屋を経由していくことができます。
なお、小屋も呪いの館と同じく東側大樹海のE-16にあります。
呪いの館に出るとこのシナリオのエンディングに突入します。
エンディングは生存者によって分岐するようです。
なお、このエンディングが終わったところで【MAIN SCENARIO:呪われし館の殺人事件】はクリアとなります。
しかし、本シナリオそのものの終了とはならないため他のクエストをこなすか、島から脱出するか、話し合って決めてください。なお、ここでシナリオをクリアしても、即座にセッションを終了することはできません。
⑧玲奈、獅童、アドルフ、一郎、菜月が全員生存
地下道を抜け、谷を越えて階段を上り……探索者達は遂に森の小屋に辿り着きました。
どうやら、ここは呪いの館の中ではないようです。ようやく呪いの館の外に出られたことに探索者達は安堵することでしょう。
菜月「はぁはぁ、待ちなさいよ! あんた達! 外に出れたんなら一言声くらい掛けなさい!」
後ろを振り返ると菜月、獅童、アドルフ、一郎の四人の姿がありました。どうやら地下での物音を聞きつけてここまで追いかけてきたようです。
菜月「外だわ! 行くわよ! 獅童」
獅童「菜月お嬢様、お礼は言わなくてよろしいのでしょうか?」
菜月「あいつらは当然のことをしただけよ! お礼を言うような必要はないわ! 行くわよ! 獅童!」
獅童「……承知しました。玲奈様、皆様、事件を解決してくださりありがとうございました」
菜月の後を追って獅童も森の中へと消えていきました。
アドルフ「結局地下には何も無かったなぁ。一体あれはなんだったんだ? まあ、いいか? それじゃあ、俺も失礼するぜ! お嬢ちゃん達ありがとうな! なんか面白いネタがあったらまた会ったときに是非提供してくれよな! それじゃあな!」
一郎「今回は助けてくださりありがとうございます。……ですが、あの音声の方については是非とも口を噤んでいただけると助かります」
アドルフと一郎も去っていき、小屋には探索者と玲奈だけが残されることになった。
玲奈「本当にありがとうございます! 皆様のお力がなければ事件が解決できず……きっと殺されていたことでしょう。本当は何かお礼をするべきなのでしょうが……あんまり持ち合わせがなくて……もし良かったらこちらを受け取って頂けないでしょうか? ファゲルズァート島のお土産屋さんで買ったものなのですが……」
探索者達は玲奈から『ダブルドロップバッチ』を手渡されます。
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・『ダブルドロップバッチ』
装備していると倒した相手がドロップアイテムを落とした時に同じアイテムをもう一つ入手することができる。
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玲奈は探索者達にお礼を言うと森の中に消えていきました。
⑧′玲奈、アドルフ、一郎、菜月が生存
地下道を抜け、谷を越えて階段を上り……探索者達は遂に森の小屋に辿り着きました。
どうやら、ここは呪いの館の中ではないようです。ようやく呪いの館の外に出られたことに探索者達は安堵することでしょう。
菜月「はぁはぁ、待ちなさいよ! あんた達! 外に出れたんなら一言声くらい掛けなさい!」
後ろを振り返ると菜月、アドルフ、一郎の三人の姿がありました。どうやら地下での物音を聞きつけてここまで追いかけてきたようです。
菜月「外だわ! 行くわよ! 獅童……っていなかったわね。まあいいわ。お父様に頼んで代わりの使用人をつけてもらいましょう!」
菜月は探索者達にお礼も言わずに森の奥へと消えていきました。
アドルフ「結局地下には何も無かったなぁ。一体あれはなんだったんだ? まあ、いいか? それじゃあ、俺も失礼するぜ! お嬢ちゃん達ありがとうな! なんか面白いネタがあったらまた会ったときに是非提供してくれよな! それじゃあな!」
一郎「今回は助けてくださりありがとうございます。……ですが、あの音声の方については是非とも口を噤んでいただけると助かります」
アドルフと一郎も去っていき、小屋には探索者と玲奈だけが残されることになった。
玲奈「本当にありがとうございます! 皆様のお力がなければ事件が解決できず……きっと殺されていたことでしょう。本当は何かお礼をするべきなのでしょうが……あんまり持ち合わせがなくて……もし良かったらこちらを受け取って頂けないでしょうか? ファゲルズァート島のお土産屋さんで買ったものなのですが……」
探索者達は玲奈から『ダブルドロップバッチ』を手渡されます。
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・『ダブルドロップバッチ』
装備していると倒した相手がドロップアイテムを落とした時に同じアイテムをもう一つ入手することができる。
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玲奈は探索者達にお礼を言うと森の中に消えていきました。
⑧′′玲奈、一郎、菜月が生存
地下道を抜け、谷を越えて階段を上り……探索者達は遂に森の小屋に辿り着きました。
どうやら、ここは呪いの館の中ではないようです。ようやく呪いの館の外に出られたことに探索者達は安堵することでしょう。
菜月「はぁはぁ、待ちなさいよ! あんた達! 外に出れたんなら一言声くらい掛けなさい!」
後ろを振り返ると菜月、一郎の二人の姿がありました。どうやら地下での物音を聞きつけてここまで追いかけてきたようです。
菜月「外だわ! 行くわよ! 獅童……っていなかったわね。まあいいわ。お父様に頼んで代わりの使用人をつけてもらいましょう!」
菜月は探索者達にお礼も言わずに森の奥へと消えていきました。
一郎「今回は助けてくださりありがとうございます。……ですが、あの音声の方については是非とも口を噤んでいただけると助かります」
一郎も去っていき、小屋には探索者と玲奈だけが残されることになった。
玲奈「本当にありがとうございます! 皆様のお力がなければ事件が解決できず……きっと殺されていたことでしょう。本当は何かお礼をするべきなのでしょうが……あんまり持ち合わせがなくて……もし良かったらこちらを受け取って頂けないでしょうか? ファゲルズァート島のお土産屋さんで買ったものなのですが……」
探索者達は玲奈から『ダブルドロップバッチ』を手渡されます。
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・『ダブルドロップバッチ』
装備していると倒した相手がドロップアイテムを落とした時に同じアイテムをもう一つ入手することができる。
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玲奈は探索者達にお礼を言うと森の中に消えていきました。
⑧′′′玲奈、菜月が生存
地下道を抜け、谷を越えて階段を上り……探索者達は遂に森の小屋に辿り着きました。
どうやら、ここは呪いの館の中ではないようです。ようやく呪いの館の外に出られたことに探索者達は安堵することでしょう。
菜月「はぁはぁ、待ちなさいよ! あんた達! 外に出れたんなら一言声くらい掛けなさい!」
後ろを振り返ると菜月の姿がありました。どうやら地下での物音を聞きつけてここまで追いかけてきたようです。
菜月「外だわ! 行くわよ! 獅童……っていなかったわね。まあいいわ。お父様に頼んで代わりの使用人をつけてもらいましょう!」
菜月は探索者達にお礼も言わずに森の奥へと消えていきました。
玲奈「本当にありがとうございます! 皆様のお力がなければ事件が解決できず……きっと殺されていたことでしょう。本当は何かお礼をするべきなのでしょうが……あんまり持ち合わせがなくて……もし良かったらこちらを受け取って頂けないでしょうか? ファゲルズァート島のお土産屋さんで買ったものなのですが……」
探索者達は玲奈から『ダブルドロップバッチ』を手渡されます。
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・『ダブルドロップバッチ』
装備していると倒した相手がドロップアイテムを落とした時に同じアイテムをもう一つ入手することができる。
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玲奈は探索者達にお礼を言うと森の中に消えていきました。
⑧′′′′ 玲奈が生存
地下道を抜け、谷を越えて階段を上り……探索者達は遂に森の小屋に辿り着きました。
どうやら、ここは呪いの館の中ではないようです。ようやく呪いの館の外に出られたことに探索者達は安堵することでしょう。
玲奈「本当にありがとうございます! 皆様のお力がなければ事件が解決できず……きっと殺されていたことでしょう。本当は何かお礼をするべきなのでしょうが……あんまり持ち合わせがなくて……もし良かったらこちらを受け取って頂けないでしょうか? ファゲルズァート島のお土産屋さんで買ったものなのですが……」
探索者達は玲奈から『ダブルドロップバッチ』を手渡されます。
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・『ダブルドロップバッチ』
装備していると倒した相手がドロップアイテムを落とした時に同じアイテムをもう一つ入手することができる。
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玲奈は探索者達にお礼を言うと森の中に消えていきました。
⑧′′′′′ 玲奈、獅童、アドルフ、一郎、菜月が全員死亡
地下道を抜け、谷を越えて階段を上り……探索者達は遂に森の小屋に辿り着きました。
どうやら、ここは呪いの館の中ではないようです。ようやく呪いの館の外に出られたことに探索者達は安堵することでしょう。
しかし、館で数日を共に過ごした玲奈はもういません。
ローレンスだけでなく、獅童、アドルフ、一郎、菜月――みんな死んでしまいました。
もう少し早くマエストロに辿り着ければ救える命があったかもしれない。そんな罪悪感を感じながら探索者達は森の中へと消えていくのでした。
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