第3話 プレッシャー

日本に来て最初は歓迎されたが、のちにいじめを受け始めるようになる。

小学校ではまだ軽いほうだった。

しかしそれに耐えていく自信がなく、私立中学を受験した。


私は自信過剰で怠惰な性格だった。


中学一年生。

親友であったMちゃんと私はいじめを受けた。

それはあまりにも過酷なもので、

Mちゃんは転校し、戸籍上の名前も変え、実家も引っ越した。

今では連絡の取りようがない。


そして一度目の孤独を味わった。


中学二年生。

スクールカースト二位であるHちゃんと隣の席になった。

彼女はよく私を揶揄う人だった。

揶揄うというのかはわからないが、それがエスカレートし、再びいじめとなった。

一つ挙げるとしたら、お手洗いの使用済みモップ等で暴行を受けた。

これが中学生のやることなのかと、いまだに疑問に思っている。


進学校で先生方は見て見ぬふりであった。

Hちゃんは私よりも成績が優秀であったため、余計にだ。


その頃に初めて男性と交際というものをし、愛を知ろうとした。

M先輩は歪んでいた。

密室の椅子に僕を縛り付けたり、帰り道の野外で制服を脱がそうとする人だった。

これは愛ではなく、ただの欲望だと感じた。


僕は結婚を許せる相手としかそういった行為はしないものだと。

その思いが強くなっていった。


そして別れを告げた。


その後もいくつかの交際を経験したが、「重い」と言われうまくいくことはなかった。


中学三年生。

限界であった。

いじめ・ストーカー・親族からのプレッシャー・将来に対する不安

すべてが怖かった。

助けてほしかった。

母上には通じず、「勉学に励め」とだけ言われた。


私に対して好意をもったH先輩からの執拗なストーカー行為により、

私の心は破壊された。

男性が怖くなった。


母は現役東大院、祖父は教師、祖母は公務員、姉は法学部であり真面目で誠実。

家庭そのものもプレッシャーであった。

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